北京
PM2.577
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中国東部の浙江省臨海市の小学生、陳一逸君は昨年、教科書のイラストの間違いに気付き、出版社に手紙を送りました。意外なことに、今年2月に新学期が始まった時、教科書のイラストが本当に修正されていたことに気付きました。
4年生の陳一逸君は動物ファンで、昨年2月、3年生になり、シカがライオンと出会ったことを伝える「シカの角とシカの足」という授業を受けました。そこでイラストのシカがエゾシカであることが、実態と合わないことに気付いたのです。「エゾシカがライオンに出会うことはまずありません。ライオンは主にアフリカとインドに分布していますが、エゾシカはロシア、中国、そして日本に生息していて、両者に接点がないからです」と陳一逸君は考えました。
母親の李さんは息子の疑問を知って、もっと調べて答えを探すよう励ましました。陳一逸君は結局、教科書に出てくるシカは、インドのホッグジカの可能性があると考えました。そこで、やってみようという気持ちで、出版社に手紙を書いて、そのことを説明しました。思いもよらなかったことに、やがて出版社から陳一逸君の疑問を認める返事が届きました。さらに意外なことに、新学期、3年生の国語の教科書の新版では、この文章のイラストが修正されており、イラストの中の子鹿についたエゾシカの斑点がなくなっていました。(競、野谷)
新(左)旧(右)教材イラスト比較
浙江省臨海市の小学生陳一逸君