中国南部の柳州市で順調に発芽した「宇宙種」が鉢に移植

2023-02-28 11:54:20  CRI

 有人宇宙船に搭載されて半年間の宇宙飛行を乗り越えたバウヒニアの種がこのほど順調に発芽して移植されました。

△バウヒニアの苗を培養箱から鉢に移植する研究者 

 昨年6月、中国有人宇宙飛行プロジェクト弁公室の組織の下で、「バウヒニア1号」の種子1千粒が有人宇宙船「神舟14号」に搭載されて宇宙を飛行しました。今年の1月初め、これら「宇宙種」の内、200粒以上が中国南部広西チワン族自治州の柳州市に運ばれました。これらの種は高放射線・無重力の宇宙環境で生命力が弱まったため、形質が変化し、優良な形質のものは少ないながら、入念に育てた結果、一部の種子が発芽して苗に成長し、その内の12株は鉢に移植する条件を満たしました。 

 バウヒニアは柳州市の花とされ、約30万本が植えられています。中国南部の多くの都市では、バウヒニアは街路樹としてよく使われており、その新しい品種には高い需要があります。宇宙環境を利用してバウヒニアの種子の変異を誘発し育てることで、開花力や花の色、開花時期などの技術的指標をさらに研究し、改良品種を選んでバウヒニアの花により高い観賞価値を持たせることができ、バウヒニアの品種の発展にも重要な意義があるとされています。(ZHL、坂下)

 


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