北京
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2月5日は旧暦1月15日にあたり、元宵節と呼ばれる中国の伝統的な祝日の一つです。同日夜、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)は、美しいステージとまばゆいランタンが祝祭ムードたっぷりの特別番組「2023年元宵晩会(元宵節の夕べ)」を放送しました。今回の中国メロディ―は元宵節の夕べの素晴らしいパフォーマンスをご紹介しましょう。
『百鳳朝陽』
竜吟じて雲生じ
虎うそぶいて谷風起こる
鳳凰が飛び夕焼けを映す
真心は永遠に太陽に向かって
チャイナ・メディア・グループの特別番組「元宵節の夕べ」の最初の演目は、中国東北地方に伝わる民間芸術「復州鼓楽」の定番曲をアレンジした『百鳳朝陽(すべての鳳凰が朝日に向かって舞い上がる)』です。複数の演奏家によるこの曲は東北地方の民間音楽とエレクトロ・ロック・バンドを融合させ、楽しく賑やかなムードを演出します。
「復州鼓楽」の伝承者である呉トンさんは、伝統楽器の豊かな表現力と優れた歌唱力を持つだけでなく、キーボード、ギター、ベースなどのエレクトロ・ロック・バンドと見事に融合し、東洋的な趣のある武侠の世界を演出しています。
『声声慢』
軒先から雨が降り、
炊事の煙がゆらゆらと立ち上がる
チャイナ・メディア・グループの特別番組「元宵節の夕べ」では、伝統演劇の味わいがある『声声慢(せいせいまん)』が広東語、蘇州の寄席芸能・評弾、京劇、英語などの要素を取り入れ、多様な文化を披露しました。
伝統的な水墨画の舞台を背景に、淡水色の漢服を着た中央民族楽団の若い女性古筝奏者、ミュー・チンさんが『声声慢』を生演奏しました。流れる泉のような優雅な旋律は、江南水郷の美しい風景の中にいるかのような錯覚をもたらしてくれます。ミュー・チンさんの優雅な古筝の音色の中、蘇州の評弾、北京の京劇、広東語、英語など、さまざまなジャンルの4人のアーティストが登場し、多彩な中華文化を表現しました。
『家郷人』
チャイナ・メディア・グループの特別番組「元宵節の夕べ」で、毛不易さんと周深さんがデュットした『家郷人(同郷の人)』は多くの視聴者とメディアから高く評価されました。
毛不易さんと周深さんはともに中国ポップ界の実力派歌手で、2人が初めて共演して歌った『家郷人(同郷の人)』は多くの出稼ぎ労働者たちの心に届くもので、番組の雰囲気を盛り上げました。周深さんの歌声は澄んで明るく、毛不易さんの歌声は渋く味わいがるなどそれぞれ特色があり、そのいずれにも癒やす力があります。二人の心温まる歌声が、出稼ぎの人たちのふるさとへの思いや温かい思いを歌いました。