外交部　中国の無人飛行船に対する米側の分析調査を非難

　外交部の汪文斌報道官は24日に北京で行われた定例記者会見で、中国の無人飛行船に対する米国の関係部門の分析調査についての質問に答え、いわゆる「調査」の独立性・公開性・透明性に対して強い疑問を呈しました。

　汪報道官は、「中国が幾度も表明したように、中国の民用無人飛行船が米国の上空を漂流したことは、完全に不可抗力による予想外のことで、偶発事件である。米国は如何なる証拠もないまま、中国の民用無人飛行船をいわゆる『偵察気球』と中傷し、武力を乱用して撃墜した。これは『シカゴ条約』（国際民間航空条約）の義務と複数の国際法の基本原則に公然と違反している」と強調した上で、「米国が飛行船の破片を引き揚げて分析することは、まったく一方的で秘密主義的である。中国は領事保護ルートを通じて、米国側に進捗状況を知らせるよう明確に要請しているが、米国からはまったく回答がない。独立性・公開性・透明性に欠けた調査にいったいどんな信憑性があるのか」と訴え、「この件における米国の立場はあらかじめ決められていたもので、完全に米国の国内政治に絡めて、中国に対する封じ込め、抑圧戦略に利用するためだ」と明らかにしました。（Lin、坂下）