高齢者友好型の模範コミュニティー1000カ所を年内建設　中国

　国家衛生健康委員会と全国高齢関連作業委員会弁公室はこのほど、「2023年全国模範的高齢者友好型コミュニティーの建設活動の展開に関する通知」を発表しました。同「通知」は、全国で年内に、模範となる高齢者向け友好型コミュニティー1000カ所を建設する方針を示しました。

　「通知」は各地方に対して、高齢者の居住環境の改善や日常外出の利便化、精神面や文化面の充実など、6つの面から着手することで、全国の模範となる高齢者向け友好型コミュニティーを建設することを求めています。また、新築や改築、賃貸などを通じてコミュニティーの養老サービス能力向上を目指す各地方の取り組みを、国が支援すると表明しました。

　「通知」はコミュニティー内にバリアフリー通路を設置し、さらにトイレや入浴設備などの高齢者向け住宅内の床の改造に力を入れて、生活上のリスクを低減することを求めました。末端の衛生サービス機関については、医療と養老を結合させたセンターの建設により、高齢者に多種多様な養老サービスを提供する取り組みを支持すると表明しました。さらに、2021から25年にかけての「第十四次五カ年計画」期間中に、全国で模範的高齢者友好型コミュニティー5000カ所を建設することや、2035年末までに全国の都市部・農村部のコミュニティーのほとんどを、高齢者友好型コミュニティーの基準に到達させる考えを示しました。（朱、鈴木）