北京
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2022年に中国のビッグデータ産業の規模は前年比18%増の1兆5700億元(約31兆円)に達し、デジタル経済の発展を推進する重要な力となりました。このほど北京で行われた、5月に貴州省で開催される「中国国際ビッグデータ産業博覧会2023」を紹介する記者会見で明らかにされました。
中国では、デジタルインフラ整備が飛躍的な発展を遂げています。2022年末までに世界最大規模の、総延長約6000万キロの光ファイバーネットワークが構築され、データセンターのラック数は約600万台になりました。また、5G基地局の数は230万カ所を超えました。これらはいずれも、世界における最前列に位置する数字です。
デジタルによる実体経済の後押し効果も顕著です。2022年には製造業のデジタル化へのモデルチェンジが高度に推進され、農業分野では作物の耕作と収穫の機械化率が72%を超えました。サービス業のデジタル化水準も著しく向上し、電子商取引とモバイル決済の規模は世界のトップレベルです。
工業情報化部情報技術発展司の責任者によると、次の段階として5G及びギガバイト光ファイバーネットワークの整備を加速するとともに、6G技術の研究開発を全面的に推進し、中国全国を一体化するビッグデータセンターの中枢ノード(結節ポイント)の建設を進め、ビッグデータ産業発展の基盤を固めていくとのことです。(鵬、鈴木)