山西省長治で3基の唐代紀年墓発見 セットの茶器出土

2023-02-21 14:03:01  CRI

 山西省考古研究院は18日、黄河中流、山西省南東部に位置する長治市潞州区屈家荘にある唐代墓地の考古学的成果について、唐代の5基と明、清時代の25基の墓を発掘、整理し、そのうち唐代の3基には正確な紀年があることなどを明らかにしました。

 今回の発掘は山西省考古研究院、長治市古建築保護と考古研究所により、2022年4月から5月にかけて行われたものです。その中で、M 1、M 20、M 21の唐代の墓から墓誌が出土し、咸通2年(西暦861年)、咸通6年(西暦865年)、咸通9年(西暦868年)といずれも正確な紀年が確認できました。3基の墓はいずれも土洞墓で、形が似ており、合計48点の出土品がありました。

壁龕に焼かれていない泥俑がある 

 M1墓室の底近くの周りの墓壁に16個のアーチ型の壁龕があり、中には焼かれていない泥俑がありました。これらの表面の彩色はほぼ落ちていて、その下の白灰の跡だけが残っています。

M20墓室の北東部から出土した白磁の茶器 

 M20墓室の北東部から白磁の「執壺」(古代中央アジアで流行していた盛水器や酒器)、白磁の茶碗、白磁の茶杯、鉄製のスプーン、鉄製茶挽きなどの茶器が出土して、完全な茶器セットとなっています。また、M21では墓誌のほか、いくつかの割れた陶磁器の容器も出土しました。(閣、野谷)

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