注目の映画新作 2023年2月Vol.3

【国産編】

荒原（Where Nothing Grows）
公開日：2023年3月3日
監督：左志国（ズオ・ジーグオ）
主演：任素汐（レン・スウシー）李晨（リー・チェン）周申（ジョウ・シェン）王静（ワン・ジン）

　人気女優、任素汐（レン・スウシー）主演の冒険映画『荒原（Where Nothing Grows）』が、今年3月3日に一般公開されます。本作は、中国のゴビ砂漠で任素汐演じる30代の女性が兄と共に人探しの旅を続けるロードムービー。数々の社会派コメディに出演し、大人気を博した任素汐ですが、近年はドラマを中心に活躍しています。その主演映画が一般公開されるのは、人気俳優・言承旭（ジェリー・イェン）との共演作『有一点動心』以来、実に2年ぶりとなります。共演は、『唐山大地震』（2010）や『1950　鋼の第7中隊』シリーズなどの李晨（リー・チェン）ら。メガホンを取るのは、2018年にデビュー作『雲霧籠罩的山峰（Out of Crimes）』がワルシャワ国際映画祭のコンペティション部門「Free Spirit」へのノミネートを果たした左志国（ズオ・ジーグオ）監督です。日本での公開は未定です。

【洋画編】

The Son 息子（中国題：困在心緒里的児子）
公開日：2023年2月24日
監督：フロリアン・ゼレール
主演：ヒュー・ジャックマン　ローラ・ダーン　ヴァネッサ・カービー　ゼン・マクグラス　アンソニー・ホプキンス

　初監督作『ファーザー』で第93回アカデミー脚色賞を受賞した映像作家・劇作家のフロリアン・ゼレール監督による、『ファーザー』に続く「家族3部作」の第2弾『The Son 息子（中国題：困在心緒里的児子）』が、中国に登場。昨年9月のベネツィア国際映画祭で初公開された本作は、「金剛狼（ウルヴァリン）」の愛称で中国でも親しまれる人気俳優のヒュー・ジャックマンが主演を務めるもので、新たな家族と幸せに暮らす弁護士が、前妻との間の息子を今の家庭に受け入れる様子を描いています。原作はゼレール監督の同名戯曲で、『ファーザー』同様に、親子の絆と心の交流をテーマにしていますが、前作では認知症を患った父親と向き合う子どもたちの姿を描いていたのに対し、今作では、さまざまな悩みや問題を抱える思春期の少年と心の距離を縮める父親の姿を描いています。共演は『マリッジ・ストーリー』などのローラ・ダーン、『私というパズル』などのバネッサ・カービーのほか、『ファーザー』から、名優のアンソニー・ホプキンスが続投。日本公開は3月17日の予定です。（ミン・イヒョウ、梅田謙）