救助参加中の中国専門家 トルコ大地震で建物倒壊の原因分析

2023-02-15 16:06:30  CRI

 大地震に襲われたトルコでは、建物の倒壊による深刻な被害が出ています。現地にいる中国地震局の専門家が、多数の建物が倒壊した原因を分析しました。

 中国地震局応用力学研究所の王涛研究員は、中国の救助隊の一員としてトルコに向かい、トルコ南部ハタイ県での救助活動に参加しています。

 今回の地震で多数の建物が倒壊した主な原因について、王研究員は、建物の構造や建築材料の多くが強い地震に耐えられないためだと分析しました。

 王研究員によりますと、建物の倒壊には3つの要因があります。1つ目は構造上の柱の支持力が足りないことです。10階建ての建物の柱のサイズが350×350mmであるなど、耐震性が完全に不足していたということです。

 2つ目は鉄筋とコンクリートの品質が低かったことです。コンクリートには強度と剛性が低い石が大量に混ぜられ、荷重を受ける鉄筋も、強度の低いものが多かったということです。

 そして3つ目は地震の規模が予想を上回ったことにあり、これらの原因が、多数の建物の倒壊を招いたということです。(Lin、謙)

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