フン・セン首相 中国の発展は世界にとって新たなチャンス

2023-02-11 15:25:57  CRI

 2月9日から中国を訪問中のカンボジアのフン・セン首相は、出発に先立ち、プノンペンで中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の独占インタビューに応じました。フン・セン首相はその中で、カンボジアと中国とのこれまでの友好の歴史を振り返り、習近平主席によるグローバル発展イニシアチブとグローバル安全保障イニシアチブの意義を高く評価し、「中国の発展は世界にとって新たなチャンスとなる」と強調しました。

 フン・セン首相は「カンボジアの一番の目標は国民の暮らしの改善であり、軍事的対抗ではない。習主席が提唱したグローバル発展イニシアチブとグローバル安全保障イニシアチブという二つの提案が幅広く受け入れられれば、世界は平和的に共存し、共に栄え、麗しい未来がある共同体になり、いかなる戦争の危険に怯えることもなくなるだろう」とその意義を高く評価しました。

 カンボジアは2019年、中国と運命共同体アクションプランに調印した最初の国であり、現在、両国の間には東南アジア諸国連合(ASEAN)-中国自由貿易協定、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定、中国・カンボジア自由貿易協定の三つの貿易協定が結ばれています。2022年の中国・カンボジア貿易総額は前年比17.5%増の160億ドル超で、中国はカンボジアにとって最大の貿易相手国の地位を保っています。現在は、カンボジア産の米、白身魚のパンガシウス、バナナやマンゴーなどが中国で市民の食卓を飾る食材となっています。双方の協力で整備されたシハヌークビル港経済区には170社の世界各国の企業が進出し、3万人の雇用が創出されました。

 フン・セン首相はまた、中国とASEANとの貿易について、「ASEANに大きなメリットをもたらしてきた」と振り返り、「中国の発展は世界にとって新たなチャンスとなるだろう」と語りました。

 さらに、カンボジアの「一帯一路」共同建設への参加について、中国が提案した「一帯一路」イニシアチブとカンボジアの「四辺形戦略」と一致していることがその理由だと述べました。また、カンボジアにおける情報技術の高度化、高速道路、橋梁、空港などのインフラ整備に対する中国からの支援に感謝し、「中国の支援は、カンボジアの決定を尊重する形で展開されてきた」と高く評価しています。

 2023年は中国とカンボジアの国交樹立から65周年にあたり、双方の政府は今年を「友好年」に指定しています。

 フン・セン首相の今回の訪中は1999年以降、15回目となります。(Yan、MN)

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