中国人記者がトルコとシリアの地震被災者の生活を訪ねる

2023-02-10 11:11:23  CRI

トルコ・アダナ市の被災者用仮設住宅

 トルコで発生した大地震を受けて、トルコ災害緊急事態対策庁は各自治体と調整し、各地に被災者に安全な住まいを提供するための「臨時収容施設」が緊急に設置されました。中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の記者は現地時間8日、深刻な被災地の一つであるアダナ県アダナ市にある「臨時収容施設」を訪れました。

 現在アダナ市で最も大きな被災者のための仮設住宅は、もともと公園で、ここには計196張りの仮設テントが設営され、2000人以上が収容されています。アダナの夜は気温がほぼ氷点下まで下がり、被災者のアイデンさん一家と妹家族は3世代、計6人が一つのテントに詰め込まれて寒さに耐え、食糧と防寒着も足りず、余震への懸念もあって心身ともに疲弊していました。アイデン氏は「私たちには暖房、食べ物、そして衣服が必要で、今は火を焚いて暖をとるしかない」と語りました。

ビニールシートで雨風をしのぐシリア被災者

 地震の発生後、シリアのアレッポ地区では多くの被災者が家を失っており、西側諸国による長期間の制裁で、地元政府もテントなどの救援物資が不足しているため、多くの被災者が収容されないままになっています。現地は夜間の気温が氷点下にまで下がり、被災者は屋外の避難所で夜を過ごさざるを得ません。被災者のシャハールさんは子どもが寒さで病気になるのを心配しながらも、できることは、子供が夜寝る時に寒風をさえぎることができるよう、ナイロン製のロープやビニールシートを集めて鉄柱にくくりつけ、粗末なテントを作ることだけです。(非、坂下)

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