中国の医師 欠損歯の代わりに親知らずを巧みに使用

2023-02-09 11:21:28  CRI

 

医師が患者の治療計画を提案

 春節連休明けに、中国南西部の重慶市にある陸軍軍医大学新橋病院口腔科は、最新の画像検査と3Dプリント技術を採用し、欠損歯の代わりに親知らずを使用する手術を患者に実施することに成功しました。

 新橋病院口腔科のチームは患者の親知らずの移植を行う際、最新のコーンビームCT(CBCT)検査と3Dプリント技術を採用し、術前にデジタル化技術により治療プランの設計を補助して厳密な手術プランを制定し、手術創を減らし、手術の難易度を下げ、手術時間を短縮しました。また、術中に濃縮成長因子を添加することにより移植歯の初期安定性がさらに向上し、自家歯牙移植の成功率が上がるということです。

 手術前、3Dプリント技術とCBCTデータを結びつけることで、抜歯が必要な患歯および移植予定の親知らずを1:1で正確に複製できました。また、患歯の抜歯窩および移植する親知らずの術前デジタルマッチングを行い、患歯抜歯窩の術前ドレッシングプランを制定でき、移植する親知らずの体外にある時間を大幅に短縮し、移植成功に対して極めて重要な役割を果たしました。 

 自家歯牙移植はインプラント治療より診療費が安く、術後に問題が出ないケースは89.68%に達し、10年間のインプラント使用に匹敵します。伝統的な修復方式に比べ、その快適性は良く、特に青少年患者に適しています。自家歯牙移植プランは親知らずを宝に変え、合理的に利用することができ、欠損歯の修復に新しい修復プランを提供できるとみられています。(雲、野谷)

 


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