世界初の内視鏡下パルス電場腫瘍摘除術 中国・西安で実施に成功

2023-02-09 11:51:25  CRI

 

世界初の内視鏡下パルス電場腫瘍摘除術、西安で成功

 西安交通大学第一付属病院肝胆外科はこのほど、局部進行膵臓(すいぞう)がん患者の内視鏡下パルス電場腫瘍摘除術の実施に成功しました。科学技術の調査により、今回の手術は世界初の内視鏡下、パルス電場腫瘍摘除術であることが新たに確認されました。術後のバイタルサインは安定的で、胆汁ドレナージも問題はなく、回復は順調でした。この革新的な医療技術は肝胆膵腫瘍の診断・治療に新たな手段を提供することが期待されています。

 手術を受けた患者は局部末期膵臓がん患者で、根治性手術の機会を失い、同時に閉塞性黄疸と糖尿病などの基礎疾患を伴うため、一般的な状況が悪く、化学療法に耐えることが難しく、通常の治療手段は有効に展開できませんでした。手術中のパルス焼灼過程は約100秒しかかからず、焼灼区の平均温度は40度だったとのことです。

 この手術はアブレーション電極と腫瘍組織をより良く貼り付けることができ、パルスエネルギーの腫瘍局部での集束能力を大幅に高め、治療効果を著しく高め、手術創を減らし、腫瘍が針道に沿って播種する、あるいは出血、管壁穿孔などの合併症の発生を回避することができます。胃腸、呼吸、泌尿と代謝性疾患などの領域においても広範な応用の将来性があるとみられています。(雲、野谷)

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