中国救援隊 トルコとシリアの被災地救援に速やかに参加＝外交部

　シリアとの国境に近いトルコ南部で6日に大地震が発生し、救援活動が続けられています。外交部の毛寧報道官は、9日の定例記者会見で、中国から参加した救援隊の最新の状況について説明しました。

　毛報道官によりますと、中国の救援隊はトルコに到着後すぐに被害が大きかったハタイ県アンタキヤ市に駆けつけ、トルコの救援隊と協力し、現地時間2月9日未明、がれきに閉じ込められていた妊婦の救出に成功しました。また、香港特別行政区政府からも昨夜59人からなる捜索隊がトルコの被災地に派遣され、捜索救助活動に協力しています。また9日午前には、中国紅十字会がシリアの被災地に提供した第1陣の医療物資（5000人分）が北京から発送され、中国紅十字会の救援隊員もそれに同行しています。すでに公表されている支援金や物資の援助のほか、中国はシリアへの食糧援助プロジェクトの実施を加速させており、220トンの小麦はシリアに向けて輸送中で、残りの3000トン余りの米と小麦は近いうちに2度に分けて輸送される予定だということです。

　毛報道官はまた、「次の段階として中国政府は、被災状況の進捗と実際のニーズに応じて、トルコとシリアの被災地に救助や復興における援助を提供し続けていく」と述べました。（藍・MI）