「中国・ラオス・タイ」を往復する貨物列車、輸送開始

2023-02-08 12:08:05  CRI

 中国鉄道昆明局集団有限公司によると、7日、列車の汽笛の音と共に、286トンの新鮮な野菜を積んだ19個のコールドチェーンコンテナを搭載した中国・ラオス鉄道の「瀾湄(瀾滄江・メコン川)快速線」国際貨物列車が雲南省昆明市王家営西コンテナセンター駅から出発し、55時間の走行を経てタイの首都バンコクに到着する予定です。中国、ラオス、タイを往復する貨物列車が運営を開始し、効率的で安定したコールドチェーンの新たな通路が建設されることになりました。中国とASEAN(東南アジア諸国連合)諸国との経済貿易協力に新たな原動力が注がれていくとされています。

 

          初の「中国・ラオス・タイ」を往復する貨物列車

 この列車はまず、中国とラオスを結ぶ国際貨物列車「瀾湄快速線」で昆明からラオスのビエンチャン南駅に入ります。この駅でタイの鉄道に合わせる調整作業を済ませた後、タイに入りバンコクに到達します。従来の鉄道プラス道路という輸送モデルより、輸送時間が1日短縮され、輸送コストも20%以上削減されます。中国に戻る際、列車には、タイの竜眼やドリアンなど旬の果物が積み込まれます。

 中国・ラオス鉄道の越境貨物輸送はラオスやタイ、ミャンマー、マレーシア、カンボジア、ベトナム、バングラデシュ、シンガポールなどの「一帯一路」沿線国家をカバーしており、輸送貨物は開通初期の十数種類から1200種類以上に拡大されています。黄金路線とたたえられているこの鉄道はますます大きな役割を果たしています。

 現在までに、この鉄道を走る越境貨物列車は計3600本を超え、貨物輸送総量は250万トン以上に達しています。(朱、野谷)

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