河南省の小学生たちの元に謎の手編みマフラーが届いた=中国

2023-02-08 13:56:07  CRI

 中国中部の河南省新蔡県韓集鎮の小李荘小学校の1年生がこのほど、海南省から発送された宅配便の小包を受け取りました。担任の王倩倩先生が箱を開けてみますと、中には50本の手編みのマフラーがあり、1本1本に祝福の言葉が書かれたメモが付いています。小包に差出人の名前と電話番号は書かれていませんでした。

 1年生たちの元に届いたマフラー

 王先生は「中国南部の海南省には親戚も同級生も友達もいないのに、誰が送ってきたのだろうか」と首をかしげました。そこで、この件に関する動画をネットに投稿することにしたのです。

 間もなく答えがありました。これらのマフラーは海南大学のサークルのメンバーが授業の合間に編んだものだということが分かったのです。サークルに参加した大学生はマフラーを編む技を身に付け、ぬくもりを込めた品を人々に届けています。メンバーには男子大学生も少なくありません。

 于恒基さんはその1人です。海南大学コンピューター科学技術学院に在籍している于さんは、「マフラーを受け取った人に心からの支援を感じてもらい、他人のために何かをしてあげたいという公益心を生み出し、次の人に伝えていくことができれば」と心境を語りました。

マフラーをもらい、携帯電話で感謝の気持ちを伝える先生と生徒たち

 出来上がったマフラーが多くなると、サークルのメンバーはネットで辺鄙(へんぴ)な山間部や田舎の学校の住所を見つけて小包で送ります。この10年間、海南大学の2万人以上の大学生がマフラーを編む活動に参加し、甘粛省や貴州省、黒竜江省、河南省、雲南省など400余りの辺鄙な田舎の小学校にマフラーや学習用品など500箱以上を寄付してきました。(藍、野谷)

 

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