低迷の中での逆襲、中国の折りたたみスマホ

2023-02-08 14:18:13  CRI

 インターネットデータセンター(IDC)がこのほど発表したデータによると、2022年の中国のスマートフォン出荷台数は2021年比13.2%減の2億8600万台となったことが分かりました。

 世界市場を見ても、アップル、サムスン、シャオミ(小米)、オッポ(OPPO)、ヴィーヴォ(vivo)といった5大メーカーの2022年第4四半期(10月~12月)のスマートフォン出荷台数は前年同期比18.3%減の3億300万台だったということです。IDC中国シニアアナリストの郭天翔氏は、「当面の状況は、市場の飽和状態、スマホ買い替え周期の長期化、技術発展上のボトルネック、新製品のイノベーション力不足、予想を下回る5Gによる推進効果、新たな『キラーコンテンツ』の不足、製品の品質向上と機能過剰などの諸要因が重なった結果である」と説明しました。

 従来型スマホの低迷とはうらはらに、2022年は折りたたみスマホが予想を上回る成長をみせました。IDCのデータによると、中国の折りたたみスマホの出荷台数は2022年第4四半期だけでも110万台を超えて過去最高を更新し、通年の出荷台数は前年同期比118%増の330万台近くになりました。2022年はファーウェイ(華為科技)が市場シェア47.4%で中国の折りたたみスマホ市場でトップを占めています、サムスンがシェア16.5%でそれに次ぎ、オッポがシェア13.8%で3位となっています。

 現在、各スマホブランドは既に通年の生産計画を終了しており、各社とも出荷台数を引き下げているため、2023年の世界のスマートフォン出荷量は12億台を下回る見通しです。(ミン・イヒョウ、坂下)

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