出張料理や収納整理などのものぐさ経済市場が活況を呈す

2023-02-03 13:29:40  CRI

 掃除はしたくないが、家の中はきれいにしたい。自分で作りたくはないが、家ではおいしい料理が食べたい。生活上のストレス増加や生活リズムのテンポアップにより、生活の幸福度を上げるためにお金を払って「サービスを買う」傾向の若者が増えており、「ものぐさ経済」が世間から注目されています。今年の春節(旧正月)期間中は出張料理などのサービスが爆発的な人気を呼びました。ものぐさ経済の急速な広がりにつれて、それに派生して多くの新たな業態が生まれ、出稼ぎ労働者(農民工)により多くの就業チャンスを提供しています。

 山東省濰坊市の農村出身で30代半ばの王岳さんは、デリバリーサービスに従事して3年になります。「配達する注文を自分で選べて、ユーザーにワンバイワンのサービスを提供する。1件当たりの平均配送時間は30分ほどで、1日に約十数件の配送に回って、1カ月の収入は8000元(約15万円)以上になるし、時間的にも融通が利いて比較的自由だ」と話しています。

 黒竜江省鶴岗市出身で30代前半の黄鳳さんは以前レストランで働いていましたが、帰宅時間はいつも夜明けになります。偶然に家政業のことを知り、市場のニーズが大きいと感じて、家事サービス業に転職しました。彼女は顧客のニーズに応じてキッチンの換気扇や床暖房の洗浄などの細かなサービスに必要なスキルを身につけて人気家政婦になり、顧客からの注文が殺到しています。

 このほかにも、収納整理師、訪問ネイリスト、犬の散歩代行サービス、ゴミ収集代行サービス、出張料理パートタイマーなど新しい業態が続々と現れて、その分野はデリバリー、家事、メイク、マッサージなどに及んでいます。このような便利なサービスは今ではもはや珍しいものではありません。(閣、坂下)

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