中国、2023年には文化財保護事業を全面強化

2023-01-30 12:55:13  CRI

 中国政府において文化財関連を所管する国家文物局は、このほど発表した2023年の活動要点で、同年には文化財保護事業を全面的に強化する方針を打ち出しました。

 まず、壁画や彩色塑像と屋根付き橋についての特別保護プロジェクトや石窟寺・石刻文化保護の重大プロジェクトを実施し、国家級と地方級の石窟寺院や石刻の協調保護研究メカニズムの健全化をします。また、遼代に山西省朔州市応県北西部の仏宮寺境内に建立された木造仏塔である応県木塔などについて建造物文化財の保護研究モデルプロジェクトを推進します。また、文化財保護プロジェクト全プロセス管理オンラインプラットフォームの関連作業に着手し、『文化財建築保護修繕プロジェクトマニュアル』を刊行します。

 同時に、2023年には都市農村建設において歴史文化への保護と伝承を強化します。例えば『全国国土空間計画綱要(2021-2035)』の貫徹と実現を推進し、移動不能な文化財空間の利用をめぐる特別プロジェクトを実施するとともに、「首都機能核心区」の文化財保護と利用を推進し、さらに北京―天津―河北圏、広東―香港―マカオ圏、長江デルタ、四川―重慶圏の文化財保護と利用の協調と連携を強化し、文化財をテーマとする観光コースの開発を試みます。さらに、第8回中国歴史文化名鎮名村の申請と選定作業を共同で展開します。

 このほか、世界文化遺産の登録管理も推進します。「プーアル景邁山古茶林文化景観」、「北京中軸線」の世界文化遺産登録を目指す取り組みも継続し、「海上シルクロード」などの複数国登録プロジェクトを積極的に推進するとともに、『中国世界文化遺産予備目録』を更新し、予備名簿動態管理メカニズムを構築するなどで、世界文化遺産のモニタリングと巡回点検メカニズムを最適化します。(ミンイヒョウ、鈴木)

ラジオ番組
KANKAN特集