春節連休中の海外旅行が再開、シンガポールなど中国人観光客の復活に期待

2023-01-30 13:00:51  CRI

 今年の春節(旧正月、2023年は1月22日から)連休では、中国人の海外旅行が再開されました。「馬蜂窩」など観光サイトの最新統計によると、中国人観光客の間では春節連休中、シンガポール、マレーシア、タイが最も人気のある海外の旅行先になったとのことです。シンガポールなどでは、今年には中国人観光客の復活による観光業の回復に期待が寄せられています。

 シンガポールの街頭では今年の春節期間中、久しぶりに中国人観光客の姿が見られました。中国遼寧省から観光で訪れた劉さんは、シンガポールのチャイナタウンである牛車水で取材を受け、「ウサギ年の春節が、シンガポールでもこんなに盛り上がるとは思わなかった」と話しました。新型コロナウイルス感染症のため3年間も海外旅行ができなかった劉さんは、今年は春節連休を利用して家族連れで海外旅行をしました。

 新型コロナウイルス感染症の発生前には毎年延べ約360万人の中国人観光客がシンガポールを訪れていました。今年は中国の出入国最適化政策に伴い、同国を訪れる中国人観光客は2019年の3~6割まで回復する見通しです。春節期間中、現地の高級ブランド品店では、ほとんどの店員が中国語で接客しています。

 マレーシアはコロナ発生前の2019年に、中国人観光客延べ310万人受け入れました。マレーシアのティオン・キング・シング観光芸術文化相は23日、春節のあいさつで同国が2023年に中国人観光客500万人受け入れる目標を掲げていることを明らかにしました。現地最大規模の旅行会社の1つである「ツアープラス」の責任者は、中国人観光客の需要を満たすために、同社は近くさらに1万人の運転手と観光ガイドを募集する予定だと述べました。

 タイのプーケット島にあるシーフードレストランの経営者によると、コロナ禍によって同レストランは大幅な人員削減を余儀なくされ、多くの地元企業の経営もまひ状態に陥ったとのことです。プーケットの業者は現在、待ち続けていた中国人観光客のための準備を整えつつあり、中国人の海外旅行の再開による現地の景気回復を大きく期待しています。

 中国政府・文化観光部は最近になり、全国の旅行会社およびオンライン旅行企業による中国国民の海外団体旅行と「航空券+ホテル」の業務を2月6日に試験的に再開させると発表しました。(ミン・イヒョウ、鈴木)

インドネシア・バリ島の空港で中国人観光客を出迎える獅子舞隊

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