天津港が世界初のフルIoTコンテナターミナルに

2023-01-20 11:23:06  CRI

天津港のフルIoTコンテナターミナル

 天津港集団はこのほど、世界初のフルIoTコンテナターミナルが完成したと発表しました。このことは、天津港においてIoT(モノのインターネット)、ビッグデータ、人工知能(AI)などのハイテク技術の深い応用と高度な融合が進展を遂げ、「デジタルツイン港」へのグレードアップに向けて重要な一歩を踏み出したことを意味します。

 この世界初のフルIoTコンテナターミナルは、これまで建設・運営されてきた世界初の「スマートゼロ炭素」ふ頭をさらに進化させたものです。ふ頭の六大要素である「人、車、コンテナ、船、機械、場所」をすべてIoTプラットフォームに接続し、性格の異なるデータを統合処理し、さらにふ頭の既存の人工知能システムを結合することにより、作業における意思決定や生産効率の向上を実現させました。

 天津港のフルIoTコンテナターミナルは世界各地で設立された他の自動化コンテナターミナルと比べて、モノのつながりの範囲がより広く、応用場面がより多く、特に「人間、機械、モノ」の三者融合による相互接続の効率が著しく高められました。

 このフルIoTコンテナターミナルではすでに10万点以上の各種センサーの設置とスポット施設のアクセスが完了し、作業設備やエネルギー管理、建物のスマート制御、構内の補助などをカバーしています。フルIoTふ頭は繰り返しグレードアップされたことで、陸送サービスの品質や遠洋幹線コンテナ貨物船の作業効率が絶えず飛躍しつづけています。例えば港におけるコンテナ関連の作業時間は26.2%低下し、遠洋幹線の船舶の停泊時の効率は28%向上したとのことです。(藍、鈴木)

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