2022年の貧困脱却人口、1人当たりの実質収入は1万4342元=国家農村振興局

2023-01-20 12:22:28  CRI

 国家農村振興局は19日、「2022年の貧困脱却人口の1人当たりの純収入が1万4342元(約27万3000円)に達した」と発表しました。伸び率は農民の全国平均を上回りました。なお、純収入とは農村部住民に適用される、総収入から必要経費を差し引くなどで算出した、可処分所得に相当する指標です。

 国家農村振興局の劉煥鑫局長は、「貧困脱却人口の1人当たりの2022年における純収入は、前年比14.3%増の1万4342元に達した。伸び率は、全国農村住民の1人当たりの可処分所得の伸び率の6.3%を上回った」と述べました。

 劉局長によれば中国は2022年、貧困脱却人口の収入増加を、貧困脱却の難関突破の成果を固める根本措置として、就業と産業の2つの面から推し進めました。就業面では出稼ぎの労働者の出身地に近い場所での就業促進に組織的に力を入れ、就業支援職場と公益的な職場の発展を支援しました。この対策で、貧困脱却人口の出稼ぎ労働者の就業規模は、年度目標の259万人を上回る3278万人に達しました。産業面では貧困脱却地域の特色ある産業のグレードアップ行動を実施するとともに、各産業の特色ある保険のカバー率が70%に達するよう導きました。

 2022年には中央、省、市、県の4レベルの財政連携推進農村振興補助資金の合計は3700億元(約7兆億円)以上に達し、うち中央財政からの拠出は前年比85億元増の1650億元に達しました。(朱、鈴木)

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