中国外交部、フェンタニルをめぐる米国務省報道官の発言に反論

2023-01-20 19:09:56  CRI

 中国外交部の汪文斌報道官は20日の定例記者会見で、米国務省報道官のフェンタニルをめぐる発言に対し、「米側は、中国政府の麻薬取締に対する努力への中傷をやめると同時に、フェンタニルおよびフェンタニル類似物質への管理を強化し、フェンタニル乱用危機に責任を持って対処すべきだ」と指摘しました。

 報道によれば、米国務省の報道官は、「中国はもはや米国に流入するフェンタニルの主要供給源ではないが、フェンタニルの違法生産に使われる前駆物質は依然として中国から流入したものだ。米国は中国に対し、より有意義で具体的な行動を取るよう求め続けるとともに、今後、フェンタニルなど両国が建設的に協力できる分野において中国との連携強化に努めていきたい」と発言したということです。

 汪報道官はこれに関する記者の質問に対し、「中国は国連の麻薬取締諸条約の枠組みの下で、国際的な麻薬取締活動に取り組んでおり、麻薬製造に使用できる主要な原料と化学物質を常に厳格に管理してきた。米国は2020年5月に中国公安部物証鑑識センターと国家薬物実験室などを制裁対象リストに入れ、麻薬取締における中国の活動能力に深刻な影響と制限を与えている。米国は、他国の利益を損なう一方で、その国に協力を要求している。こうしたやり方は世界中のどこにも通用せず、責任を転嫁しても、米国内のフェンタニル危機は解決できない。米国は中国の関連機関に対する制裁を一刻も早く解除し、中国の麻薬取締活動への中傷をやめるべきだ」と強調しました。(ミン・イヒョウ、坂下)

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