ベトナムチーム、人工知能を用いたアルツハイマー病診断の研究開発に成功

2023-01-19 11:36:57  CRI

 最近開催された2022年中国・ASEANイノベーション創業大会で、人工知能を利用したアルツハイマー病の早期診断プロジェクトが賞を受けました。

 開発に参加したPham Thi Nhu Trangさんによりますと、同プロジェクトは「Brain Analytics(大脳核磁気映像人工知能分析)―アルツハイマー病診断への応用」で、核磁気共鳴画像法(MRI)で得た画像を分析することでアルツハイマー病を早期に正確に診断できる人工知能ソフトウエアで、10分以内に検査を完了でき、正確率は96%に達するということです。

医師とアルツハイマー病患者と家族の交流

 アジアの企業や医療業界の支持と資金援助を得て、ベトナム以外の地域でこのプロジェクトの開発応用を推進するために、プロジェクト販売マネージャーのPham Thi Nhu Trangさんとそのチームは2022年の中国・ASEANイノベーション創業大会に参加しました。同プロジェクトは、数回の選考をクリアし、団体賞で2等を受賞しました。

 Pham Thi Nhu Trangさんは「アルツハイマー病患者の初期症状の一つは脳の構造と大きさのわずかな変化であり、医師は目で画像を観察するだけでは診断が難しく、人工知能を用いて脳の微細な変化を分析すると、早期のアルツハイマー病を検出することができる」と説明しました。

 世界ではアルツハイマー病の症例にアジアの患者が占める割合が比較的大きいです。また、アジアでは高齢化が進むにつれ、アルツハイマー病の罹患(りかん)率は年々上昇しています。そのため、このプロジェクトはアジア、特にASEANと中国で応用の見通しが明るいとされます。(Mou、野谷)

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