【CRI時評】中国は引き続き世界最大の成長物語

2023-01-18 10:18:42  CRI

 中国国家統計局が17日発表した2022年の国民経済データによると、昨年の中国の国内総生産(GDP)速報値は121兆207億元(約2291兆円)で、不変価格に基づく計算では前年比3.0%増だった。中国のGDPは再び新たな高みに上がり、120兆元を突破した。

 地政学的混乱や世界経済の下振れリスクの増大、国内での新型コロナの散発多発など多重の予想を上回る要因による衝撃の下で、中国経済が圧力に耐えてGDPが過去最高を更新したのは容易なことではない。世界規模で見ると、中国経済の3%という成長率は多くの先進国よりも高く、強大な粘り強さと旺盛な活力を体現している。

 中国国内では新型コロナの予防・抑制が新たな段階に入り、さらに多くの経済的活力が放たれている。国内線はコロナ禍前の2019年の8割以上に回復している。米紙ワシントン・ポストは「中国経済が勢いづき始めた兆候がある。大都市の地下鉄では人の流れが急速に正常に戻り、貯蓄を積み上げてきた消費者には使えるお金がある」と報じた。HSBCグローバルリサーチのグレーターチャイナ首席エコノミスト、劉晶氏は、中国経済は第2四半期から力強く上昇するとの見通しを示している。

 昨年末に開催された中央経済活動会議は「経済運行の全体的な好転を促す」「穏字当頭、穏中求進(安定を第一とし、その中で進歩を求める)を堅持する」方針を明確に示した。米誌バロンズのライター、レシュマ・カパディア氏は、中国は政府による政策支援の下で2023年に主要国の中で唯一、企業利益とGDPが大きく成長する可能性があるとの見方を示している。国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事も、中国経済は2023年の世界経済成長にとって唯一の最も重要な要素になる可能性が高いと指摘した。

 新たな1年が始まった。国際環境は引き続き複雑化・変化し、世界経済成長の勢いは不十分で、国内経済回復の基盤はまだ十分に強固ではないものの、長期にわたって蓄積された強固な物質的基盤や超大規模市場の優位性、改革開放の深化により絶えずもたらされる「ボーナス」、マクロコントロールの豊富な経験によって、中国経済は新たな1年に全体的に好転するに違いない。世界的に著名な起業家で投資家のラース・トゥベーデ氏は最近のインタビューで「中国は引き続き世界最大の成長物語だ」と語っている。(CRI論説員)

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