中国の2023年GDP成長率は5%以上 エコノミストが予測

2023-01-16 13:10:28  CRI

 中国の各地方政府が相次いで2023年のGDP成長率目標を発表しました。15日現在、広東省や海南省など28省(自治区・直轄市)の掲げた数値目標の平均値は6.0%に上っています。

 これを受けて、多くのエコノミストは、中国経済は明らかに改善する見込みで、2023年の全国のGDP成長率は5%以上になるだろうと予測しています。また、一連の政策により、中国経済はよりいっそう内需主導にシフトし、消費の促進と投資の安定に注力することになると見られています。

 米系不動産サービス大手ジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)大中華圏チーフエコノミスト兼研究部主管の厖溟氏は、「一部の省では、GDP成長率目標を引き上げた。これは、現在の経済運営が回復傾向に向かい、安定を取り戻していることを示している」と指摘しました。

 中国の証券会社・川財証券のチーフエコノミストで、同研究所の陳霹所長は、「2023年のGDP成長率は通年ベースで6%前後になるだろう。とくに、第2四半期は前年第2四半期の数字が低かったことから、成長率は大幅に上昇するだろう」との見方を示しました。

 同じく中国の証券会社である平安証券の鐘正生チーフエコノミストは、「2023年は海外での景気後退が進み、インフレが悪化して、米連邦準備理事会(FRB)が利上げから利下げに転じる可能性さえある」と分析した上で、「2023年の中国の実質GDPの対前年伸び率は5%、あるいはそれ以上の水準になるだろう」と予測しています。

ラジオ番組
KANKAN特集