【CRI時評】初めて40兆元を突破!中国の対外貿易の粘り強さと活力の源とは

2023-01-14 12:11:01  CRI

 対外貿易の規模が初めて40兆元(約763兆円)の関門を突破し、6年連続で世界最大の貨物貿易大国の地位をキープした。1月13日に発表された2022年の中国の対外貿易データは国際社会の中国に対する信頼をさらに強めた。

 中国税関総署が当日に発表したデータは、2022年の中国の貨物貿易輸出入総額が前年比7.7%増の42兆700億元(約815兆円)だったことを明らかにしている。対外貿易は経済のバロメーターだ。2022年の中国の対外貿易データは、中国経済の粘り強さ、潜在力の大きさ、十分な活力、長期的に良い状態に向かうファンダメンタルズに変わりがないことを説明している。

 中国の対外貿易の粘り強さと活力は一体どこから来るのだろうか。輸出面では「市場」と「製品」という二つの大きな切り札を効果的に把握しており、輸入面では、巨大な潜在力を持つ中国の市場が有力な支援を提供している。

 2022年、中国の対外貿易の「友人の輪」は絶えず強化され、幅を広げている。東南アジア諸国連合(ASEAN)や欧州連合(EU)など主要な貿易パートナー向け輸出はいずれも比較的急速な成長を維持している。「一帯一路」沿線諸国に対する輸出は20%増加し、輸出全体の6.1ポイント成長をけん引している。

 中国の対外貿易の安定したパフォーマンスはまた、政策による効果的なサポートのたまものでもある。昨年以来、外資系企業の物流の滞り、資金難などの問題を解決するために、中国政府は外国貿易を安定させ、質を向上させるための多くの措置を講じてきた。これらの政策措置が次々と効果を現わし始めるのに伴って、中国の対外貿易の主体的な活力が効果的に発揮された。

 先だっての一時期、広東、浙江、江蘇、四川などでは対外貿易企業を組織して続々と海外へ出かけ、ビジネスチャンスを求め、受注を切り開いた。全面的な支援を提供する政府とイニシアチブを取る対外貿易企業が手を携えて努力すること。これが中国の対外貿易が多くの障害を克服し、長期的に安定したパフォーマンスを見せている重要な理由だ。

 感染症の流行下、中国の対外貿易は製造業の能力の高さと整ったサプライチェーンという優位性を十分に発揮して、全世界の供給のギャップを効果的に埋め、全世界の貿易と世界経済の回復のために重要な貢献を果たした。

 昨年末に開かれた中央経済活動会議では、「内需拡大」「高いレベルでの対外開放推進の堅持」が重要なキーワードとなった。2023年の中国の対外貿易は途切れることなく、勢いを増し、中国経済がいっそう加速するのを後押しし、世界経済の重要な成長エンジンの役割を果たし続けるだろう。(CRI論説員)

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