中国本土映画興行週間ランキング(2023.1.2–2023.1.8)

2023-01-13 19:39:02  CRI

 ジェームズ・キャメロン監督作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(中国題:阿凡達:水之道)』が中国本土で4週連続1位をゲット。本作は全世界での興行収入が合計17億ドル(約2240億円)を超え、世界興行ランキング歴代7位にランクインを果たしました。一方、昨年日本で公開された『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(中国題:龍珠超:超級人造人)』が中国本土で初登場7位に。「名探偵コナン」と「ONE PIECE」の新作と共に、中国本土の週間ランキングに日本アニメの名作3本が同時エントリーを実現。日本映画が中国で異例の大ヒットを記録中!

単位:万元

~作品紹介~

【1位】アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(中国題:阿凡達:水之道)
公開日:2022年12月16日
監督:ジェームズ・キャメロン
主演:サム・ワーシントン ゾーイ・サルダナ シガニー・ウィーバー スティーヴン・ラング ケイト・ウィンスレット

 ジェームズ・キャメロン監督作『アバター』の約13年ぶりの続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(中国題:阿凡達:水之道)』が中国本土で4週連続1位をゲット!本作は第1作の10年後を描いたもので、神秘の星パンドラに人類が再びやってきたことから、パンドラの森で平和に暮らしていた元海兵隊員と先住民の女性たちが海へと逃れる様子を描いています。これは全5作からなる「アバター」シリーズの2作目で、3作目が2024年に公開予定です。

【2位】絶望主夫(Better Man)
公開日:2022年12月31日
監督:張琦(ジャン・チー)
主演:常遠(チャン・ユエン)李嘉琦(リー・ジャーチー)魏翔(ウェイ・シャン)王成思(ワン・シーチェン)王寧(ワン・ニン)黄才倫(ホァン・ツァイルン)

 『哥,你好(Give Me Five)』(2022)や『独行月球(Moon Man)』(2022)などコメディ映画界で大活躍中の喜劇団体「開心麻花(カイシンマーファー)」。その所属コメディアンである常遠(チャン・ユエン)主演の最新コメディ『絶望主夫(Better Man)』がトップ3をキープ。ささいなきっかけで、「男尊女卑」が「女尊男卑」に、「亭主関白」が「かかあ天下」に入れ替わった「女性至上主義の異世界」に入り込んでしまった「成功学」学者の胡(常遠)が、別人のようになってしまった妻と親友に戸惑いながら、女性至上主義に反旗を翻すことに挑む様子を描く作品です。

【3位】想見你 (Someday or One Day: The Movie)
公開日:2022年12月24日
監督:黄天仁(ホァン・ティエンレン)
主演:柯佳嬿(アリス・クー)許光漢(グレッグ・ハン)施柏宇(パトリック・シー)金世佳(ジン・シージャー)郭文頤(グオ・ウェンイー)

 アジア圏で大ヒットしたドラマ『時をかける愛(原題:想見你)』の続編にあたる劇場版『想見你 (Someday or One Day: The Movie)』が中国本土で好評上映中。劇場版はドラマの続きになっており、主人公3人の葛藤やドラマ版で残された謎の解明といった要素もありながら、新たな物語が始まります。笑いあり涙ありの感動作となっており、このシリーズは初めてという人も十分に楽しめる内容。日本公開は未定です。

【4位】長ぐつをはいたネコと9つの命(中国題:穿靴子的猫2)
公開日:2022年12月23日
監督:ジョエル・クローフォード
主演(吹替):アントニオ・バンデラス サルマ・ハエック オリヴィア・コールマン ハーベイ・ギーエンサムソン・カヨ ヴァグネル・モウラ アンソニー・メンデス ジョン・ムレイニー

 「シュレック」シリーズのスピンオフ作品である『長ぐつをはいたネコ』の続編、『長ぐつをはいたネコと9つの命(中国題:穿靴子的猫2)』が中国本土でトップ5をキープ!『長ぐつをはいたネコ』は「シュレック」に登場する猫のキャラクター「プス」が主人公のシリーズで、今作は「猫には九つあるはずの命が、自分には一つしかない」と知ったプスが、命を増やすという願いをかなえるため、「願い星」を探す旅に出る物語です。監督は『クルードさんちのあたらしい冒険』などのジョエル・クロフォードで、ボイスキャストは前作からアントニオ・バンデラスやサルマ・ハエックらが続投。

【5位】名探偵コナン ハロウィンの花嫁(中国題:名偵探柯南:万聖節的新娘)
公開日:2022年11月18日
監督:満仲勧
主演(吹替):高山みなみ 山崎和佳奈 小山力也 古谷徹 高木渉 湯屋敦子 緑川光 神奈延年 林原めぐみ 山口勝平 白石麻衣

 昨年4月に日本で公開された劇場版『名探偵コナン』シリーズの第25作『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』が、中国本土でロングヒットを記録中。本作は、公安警察・降谷零の首に装着された首輪型爆弾を解除しようと、コナンたちがハロウィンでにぎわう渋谷を駆け回る様子を描くもので、日本では現時点での累計観客動員数は680万人、累計興行収入が94.8億円を突破してシリーズ最高興収となったということです。

【6位】ONE PIECE FILM RED(中国題:航海王:紅髪歌姬)
公開日:2022年12月1日
監督:谷口悟朗
主演(吹替):田中真弓 中井和哉 岡村明美 山口勝平 平田広明 大谷育江 山口由里子 矢尾一樹 チョー 宝亀克寿 名塚佳織 Ado 津田健次郎 池田秀一

 「ONE PIECE」の劇場版第15作(FILMシリーズ4作目)の『ONE PIECE FILM RED(中国題:航海王:紅髪歌姬)』が絶賛公開中!本作は昨年8月6日に日本で公開されたあと、8月21日に北京国際映画祭の出品作としてたった1回のみ北京市内の劇場で上映され、チケットが一秒で完売するほどの注目を浴びました。その内容は映画オリジナルキャラクターの歌姫・ウタをめぐる物語で、世界中の人々を魅了するウタのライブが行われる島にモンキー・D・ルフィら麦わらの一味が集結するというもの。そこで明かされるウタの出生の秘密とは?

【7位】ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(中国題:龍珠超:超級人造人)
公開日:2023年1月6日
監督:児玉徹郎
主演(吹替):野沢雅子 古川登志夫 皆口裕子 久川綾 堀川りょう 草尾毅 田中真弓 伊藤美紀 入野自由 ボルケーノ太田 竹内良太 神谷浩史 宮野真守 若本規夫

 2022年6月11日に公開された『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(中国題:龍珠超:超級人造人)』が初登場7位。本作はアニメシリーズ「ドラゴンボール」の劇場版第21作で、「ドラゴンボール超」としては第2弾となります。前作『ドラゴンボール超 ブロリー(中国題:龍珠超:布羅利)』(2018)から約4年ぶりの新作で、前作も2019年に中国本土で公開されているため、2作連続の中国本土一般公開を果たすことになります。本作は、悟空や悟飯、ピッコロたちが、悪の組織「レッドリボン軍」が作り出した人造人間と闘いを繰り広げる様子を描くもので、監督は『くまのがっこう』シリーズなどの児玉徹郎。また、原作者の鳥山明が脚本とキャラクターデザインを担当しています。

【8位】西遊記之七十二変(A WIZ NAMED WUKONG)
公開日:2022年12月30日
監督:覃劼(タン・ジエ)
主演(吹替):劉婧荦(リウ・ジンルオ)高楓(ガオ・フォン)劉琮(リウ・ツォン)図特哈蒙(ツウタハーモン)

 西遊記映画の新作がトップ10をキープ。本作は、孫悟空の成長が中心のオリジナルストーリーを描いた3Dアニメで、新年の連休に親子連れで楽しめる1本です。

【9位】ピンク(中国題:女生規則)
公開日:2023年1月6日
監督:アニラダ・ロイ・チョードゥリー
主演:タープシー・パンヌ キールティ・クルハーリー アミターブ・バッチャン ピーユーシュ・ミシュラ アンガダ・ベディ

 中国では定番ジャンルの一つとなったインド映画。その2023年第1弾として、2016年にインドでスマッシュヒットを記録した社会派作品『ピンク(中国題:女生規則)』が登場。本作は、ベンガル語映画で知られるアニラダ・ロイ・チョードゥリー監督のヒンディー語映画デビュー作で、インドが抱える深刻な社会問題を盛り込んだ力作となっています。ニューデリーを舞台に、暴行を受けそうになった若い女性が男性を殴り自宅に逃げ帰ったところ、殺人未遂などの罪で訴えられることになるという物語です。日本ではネットフリックスで配信されています。

【10位】マン・フロム・トロント(中国題:唬胆特工)
公開日:2022年12月23日
監督:パトリック・ヒューズ
主演:ケヴィン・ハート ウディ・ハレルソン ケイリー・クオコ エレン・バーキン 山下智久

 ケヴィン・ハートとウディ・ハレルソンがW主演するアクションコメディ『マン・フロム・トロント(中国題:唬胆特工)』が中国本土でトップ10をキープ。ドジな販売コンサルタントの男が休暇のために貸別荘を訪れたところ、ひょんなことから「マン・フロム・トロント」と呼ばれる世界最強の殺し屋とタッグを組むことになるという物語です。日本からは山下智久が出演し、本作で念願のハリウッドデビューを果たしています。日本ではネットフリックスで配信されています。(ミン・イヒョウ、謙)

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