米軍のアフガン民間人殺戮の隠蔽工作を暴露=米メディア

2023-01-11 14:00:26  CRI

 米軍がアフガニスタンの首都カブールで2021年8月29日に実施した無人機による空爆で、民間人10人が死亡しました。米軍がこの空爆により民間人の犠牲者が出たことを公式に認めたのは、事件から19日後でした。米紙ニューヨーク・タイムズ紙は、「弊紙が入手した米国中央軍の空爆調査報告によれば、米軍上層部は空爆後数時間にすでに民間人殺害の事実を確認していたが、それを意図的に隠蔽(いんぺい)した」と報じました。

 報告によると、空爆から20分以内に、多くの米軍関係者や空爆に携わった人が、この攻撃で民間人に犠牲者が出た可能性があることを知りました。また、攻撃から3時間以内に、空爆の映像を確認した分析スタッフが、少なくとも3人の子供が空爆で死亡したと断定したとのことです。

 20年にわたる米国のアフガニスタン侵攻は、同国に大きな災難をもたらしてきました。米ブラウン大学が発表した「戦争のコスト」プロジェクトの調査報告は、アフガニスタン戦争の直接の結果として17万4000人以上が死亡したと指摘しました。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の統計によると、約20年にわたるアフガニスタン戦争で、260万人のアフガニスタン人が国外に脱出し、350万人が難民になったとのことです。(ミン・イヒョウ、鈴木)

ラジオ番組
KANKAN特集