【CRI時評】新年最初の旅は「懐かしの旅」であり「画期的な旅」

2023-01-06 10:22:57  CRI

 中国の習近平国家主席は1月4日、公式訪問で北京を訪れたフィリピンのマルコス大統領と会談した。両国元首はいずれも中国・フィリピン関係の互いにとっての重要性を強調し、恒常的な戦略的コミュニケーションの維持に同意すると共に、実務協力を深め、海上問題などを適切に処理することなどについて重要な共通認識に達した。

 マルコス大統領にとって、今回の北京訪問は2022年6月の大統領就任以来初の東南アジア諸国連合(ASEAN)以外の国への公式訪問であり、中国にとっても、今年初めて迎える外国の指導者となった。中国・フィリピン関係の緊密さがうかがえる。

 習近平主席は会談で、中国は周辺外交において一貫してフィリピンを優先的に位置づけてきたことを指摘し、フィリピンとの関係を戦略的、大局的な高みから見ることを堅持し、フィリピンと「互いに助け合う友好的な隣国、互いに知り親しみ合う親戚、協力とウィンウィンの良きパートナー」となることを願っていると共に、アジア地域の平和発展を共に擁護していくという高みに立って、フィリピンおよび他のASEAN諸国との協力と発展にフォーカスしていくことを提起した。さらに、フィリピンの農業・農村の発展を支援し、農業技術センターのブランド化プロジェクトを構築し、インフラ建設と貿易・コネクティビティ分野における協力を着実に推進すると共に、引き続きフィリピンからの良質な農水産物の輸入を拡大し、中国企業のフィリピンへの投資、産業振興を支持すると述べた。

 中国は今回の会談で、引き続きフィリピンと友好的な協議を通じて海上問題を適切に処理し、石油・天然ガス田開発交渉を再開し、非紛争地域の石油・天然ガス田開発協力を推進することを提起した。フィリピンはこれに前向きに応じ、中国との石油・天然ガス田開発交渉再開の用意があると述べた。このことは、中国とフィリピンの間には南海の平和安定を擁護し、友好的な協議と交渉を通じて紛争を解決し、南海を平和、友好、協力の海にするという信頼、能力、知恵があることを示している。これは外部勢力が南海問題でアジア太平洋に分裂と対抗を引き起こそうとしていることに対する有力な回答だ。

 中国とフィリピン両国元首の立ち会いの下で、「一帯一路」、農業・漁業からインフラ設備、金融、観光など一連の協力文書が調印された。この一連の豊かな成果は、北京の新年最初の外交イベントの異例さを物語っている。

 1974年、母親のイメルダと共に17歳で初めて中国を訪れたマルコス氏は中国の一世代前の指導者から親しく接見を受けた。現在、大統領となった彼が「久しく待ち望んでいた中国訪問」を果たしたことは、外部の人間に中国・フィリピン関係の未来の発展に十分な期待を抱かせるものだ。(CRI論説員)

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