【CRI時評】ナンバーワンのウイルス株流行国なのに盗っ人猛々しい米国

2023-01-05 09:28:17  CRI

 米国は、中国国内での新型コロナウイルスの流行が米国にも広がるリスクがあるとして、中国からの渡航者に対する入国制限措置を5日から実施する。中国で現在流行しているオミクロン変異株の亜種BA.5は数カ月前に米国で主流だったウイルス株であり、上海や杭州でこのほど検出された最新のウイルス株XBB.1.5はまさに米国で現在主流となっているものだ。こうしたことから分かるように、中国はパンデミックの被害者だ。

 米疾病対策センター(CDC)のモニタリングデータによると、米国で流行しているウイルス株は絶えず「世代交代」している。昨年7月から10月まではBA.5が主流で、11月になるとBQ1、BQ1.1に代わり、12月にはXBB.1.5が新規感染の41%を占めた。

 世界的なインフルエンザウイルス遺伝子データベース(GISAID)のモニタリングによると、XBB.1.5はこれまでに少なくとも74カ国・地域で確認され、米国内では43州で検出されている。XBB.1.5のサンプルの最初の報告はニューヨーク州とコネチカット州での10月下旬の報告にさかのぼることがわかった。

 パンデミックに伴い変異株が絶えず出現する中、あらゆる場所で新たなウイルス株が出現する可能性がある。中国で現在主流となっているBA.5と新たにモニタリングされたXBB.1.5は、出現した時期が米国や他の多くの国よりも遅く、すでに世界各地で広がっていた。大多数の国が入国制限を取り消す中、ウイルス株が最も流行している米国によるピンポイントな入国制限は政治的操作以外の何者でもない。

 米国はこの3年間終始、防疫を政治化し、責任を転嫁した結果、108万を超える米国人に命の代償を払わせ、グローバルなコロナ対策と経済回復を妨げた。米国は「世界で最もコロナ対策に失敗した国」に成り下がっただけでなく、パンデミックを引き起こし、グローバルなコロナ対策の進展を妨げた。「政治的なコロナ対策」では感染拡大を止められない。団結と協力して初めて苦境から脱することができる。3年後の今になっても、盗っ人猛々しい米国はまだ教訓を得ていないのだろうか。(CRI論説員)

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