北京
PM2.577
23/19
中国では昨年末に新型コロナウイルス感染症の関連政策の最適化と調整が行われて以来、経済や社会の回復が加速している。国際社会は広い範囲にわたり、世界経済を積極的に押し上げることになると歓迎している。しかしながら中国の「自由化」を声高に叫んでいた米国をはじめとする国は現在、中国国内での感染症の流行情勢により「新型の強毒性変異株が出現する恐れ」を口実に、中国からの渡航者に対する入国制限を採用している。
「全く無意味」──米紙ワシントン・ポストはこのほど、多くの感染症学の専門家の言葉を引用して、米政府の決定は「非科学的で不合理であり、方向を間違っている」と批判した。
科学的に言えば、中国で現在流行している主たる変異株はBA.5.2、BF.7であり、これらはすでに世界各地に広がっていたものだ。つまり、世界のどこでも新たな変異株が出現する可能性がある。中国人旅行客の入国を制限することに、どのような意義があるというのだ。
米国など一部の国が3年間にわたり中国の感染症対策に対して取って来た態度と自己矛盾しているのだ。これらの国は、感染症対策を常に政治カードにしてきた。中国が厳格な感染症対策を取り、自国民の健康と安全を力強く守っていた時期に、一部の欧米諸国はさまざまなことを言い、中国に対して「自由化」しろとしきりに叫び、そうでなければ中国には自由と人権がないことになると主張した。ところが、中国が状況の変化に基づいて感染症対策を最適化・調整すると、一部の西側政治家とメディアは、中国の感染状況が他国の感染症対策に「脅威をもたらしている」と鼓吹し始め、事実と科学に反する入国制限政策を打ち出した。このダブルスタンダードは、なんといかさまに満ちていることか。欧米の一部の人の政治論理では、中国が「自由化」しても「自由化しない」でも、いずれにしろ間違っていることになる。
中国の感染症対策は現在、調整期にある。いくつかの困難な試練に直面してはいるが、感染症の状況は総体的に制御可能であり、各地の経済は急速に回復し、社会の活力は放出されつつある。中でも中国が採用した国内外の人々の往来に利便性をもたらす措置は特に、多くの国に歓迎されている。
「3年です。アメージング・タイランド(驚喜のタイ国)は3年間、あなた方をお待ちしていました!」――各国の観光局や駐中国大使館は次々に、SNSの微博(ウェイボー)を通じて、中国人観光客に誘いの声を投げかけている。これこそが世界の主流の声だ。世界はより多くの団結と協力の力を期待しているのだ。(CRI論説員)