北京
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皆さん、明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。
2023年の初放送は新年特別企画「卯年談義」。今年の干支である「ウサギ」のあれこれについて、清華大学歴史学部の劉暁峰教授をゲストに招いて一緒におしゃべりしてまいります。
清華大学歴史学部の劉暁峰教授
2023年1月<今月の特別寄稿>
東京都 イタズラ爺さん・奥田正彦さん(87歳)
梅好きのぼくとしては林逋や陸游の梅友になりたくって・・・印文は文字通り「梅友」です。
雪竹 倣禁軆
(江戸)石川丈山
紛粉著節績 蜜蜜壓枝垂
腰折爲梅友 形枯宜菊籬
淇園日高起 蔣徑曉看希
任被同雲掩 須期棲鳳時
雪竹(せつちく)禁体に倣(なら)う
石川丈山
紛々として節に着きて積もり 蜜々として枝を圧して垂れる
腰折れて梅の友と為(な)り 形枯れて菊の籬(まがき)に宜(よろ)し
淇園(きえん)日高くして起き 蒋径(しょうけい)暁に看れば希なり
任(たと)い同雲に掩(おお)わるとも 須らく棲鳳(せいほう)の時を期すべし
【詩の内容】舞い散る雪は竹の節に積もり、やがてすきまなく積もると、枝が重みで垂れる。腰が折れ曲がったようすは古梅と同じ趣をそなえるし、枯れれば籬となって、菊の花によくうつる。淇園では、日が高くなって雪が融けると、竹がピョンと跳ね起きる。蒋径の竹も、雪の降った明け方に見れば、とてもすばらしいだろう。たとえ雪雲におおわれるようなことがあっても、雪折れなどせず、鳳凰が現れる時勢まで長生きしてほしいものだ。
【淇園】中国河南省淇県の西北にある竹の産地。
【蒋径の竹】漢の蒋詡(しょうく)が庭に作った松・竹・梅を植えた三すじの小道(蒋径)のうちの、竹の道を指す。
題下に「倣禁軆(禁体に倣う)」とある。「禁体」とは、宋の欧陽修が諸人と雪の詩を競作したおり、「玉、月、梨、梅、練、絮、白、舞、鵞、鶴、銀」などの字を使って「雪」を表現することを禁じたのにちなむ。この詩は、欧陽修の故事にならい、雪と、さらに竹の縁語を使わずに詠ったものである。三句目の「梅友」は、梅を愛した北宋の林逋を連想させ、四句目の「菊籬」は東晋の陶淵明を連想させる。(石川忠久著・NHKライブラリー・漢詩をよむ 秋の詩100選より)
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