北京
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中国の人気動画サイト・テンセントビデオ(騰訊視頻)で配信されているバラエティ音楽番組「边走边唱(歩きながら歌おう)」が最近、多くのネットユーザーの人気を集めています。番組では、ラオランやリバー・バンドなど、ミュージシャンをそれぞれの目的地に招き、壮大な自然を舞台に、旅をしながら弾いて歌うスタイルをとっていて、視聴者は野外コンサートの魅力を感じることができます。今回の中国メロディーは、フォークシンガーのラオランとリバー・バンドが番組で生コラボした曲をいくつかご紹介します。
草原で自由とロマンを楽しむ音楽の旅
音楽バラエティ番組「歩きながら歌おう」は昨年放送が始まって以来、ミュージシャンたちといっしょにさまざまな旅行先を訪れ、中国の多彩な地域文化を体感してきました。第1回では、ラオランとリバー・バンドのメンバーが「最も美しい高速道路」と呼ばれる独庫道路を通り、中国北西部の天山のふもとにある草原に車で駆けつけ、旅をしながら弾き歌いし、壮大な自然と美しい音楽を一体化させ、自由でロマンチックな雰囲気を伝えました。あるネットユーザーは「私はあの空気の中の草木や花の香りをかぐことはできず、畑から吹いてくるそよ風に触れることもできないが、それでもスクリーンの向こうから自由でロマンチックな香りを感じることができる」とコメントしています。
夕日の残る黄山で野外コンサート
ラオランといえば、中国ポップ界の著名なフォークシンガーで、早くも前世紀90年代に人気の流行歌手となり、『隣の君』『恋恋風塵』などが流行し、多くの70年代生まれ、80年代生まれにとって、青春の美しい思い出の曲を世に出してきました。また、リバー・バンドの音楽作品は多くのフォークファンにも愛されています。
第2回「歩きながら歌おう」では、ラオランとリバー・バンドが標高1800メートルの黄山の絶壁の下で再会しました。奇妙な岩や松、雲海で知られる世界遺産の黄山。その夕日に映える絶壁のステージで彼らはフォークソング「恋の世界」を披露しました。その素晴らしい自然の中で、響き渡る素朴で真摯な歌声が、視聴者の心を癒してくれました。
ナラティ草原に響き渡る美しい歌声
多くのミュージシャンは、自然を、自らを最も純粋な音楽の世界に戻してくれ、ありのままの自分を探せる大舞台のように感じています。ラオランとリバーバンドのメンバーが新疆ウイグル自治区のナラティ草原を訪れ、ラベンダー畑で歌った『米店(米屋)』は非常に印象的です。
夏になりますと、ナラティ草原には紫色のラベンダーの花が咲き乱れ、その絵巻のような素晴らしい風景はフランス・プロヴァンスのラベンダー畑を彷彿とさせます。リバーバンドのボーカルであるフランス人女性歌手のアンナさんは、「米屋」の前半をフランス語で歌い、中国風の歌に色気ある異国情緒を取り入れました。バンドの美しい歌声はナラティ草原の雄大な風景と相まって、ロマンチックな田園の香りを漂わせているようです。
番組の中でお送りした曲
1曲目 我要你(君が欲しい)
歌詞:
そばにいて欲しい
あなたが化粧するのを見たい
夜風がそよそよ吹いている
私の心をくすぐる
私の最愛の娘
2曲目 恋恋風塵(恋の世界)
歌詞:
その日
夕暮れ
雪が舞い始めた
私の悲しみ
丘一面に咲いている
真夜中の映画
昔ながらのラブストーリーを語ってる
暗闇の中で
青春のために歌う
3曲目 米店(米屋)
歌詞:
3月の霧雨が南の小さな町に舞い散る
空っぽの米屋に座って
あなたは片手にリンゴを 片手に運命を
自分の香りを探して