武漢市の物流会社、河南省のネギ農家への恩返しが話題に

2022-12-22 14:54:32  CRI

 中国中部、湖北省武漢市の物流会社が、2020年の新型コロナウイルス大流行時に支援してくれた河南省のネギ農家に恩返ししたことが、中国で話題になっています。

 2020年、新型コロナ感染症が最も深刻だった武漢市に各地から寄せられた支援物資の中に、ネギの産地である河南省洛陽市竹園溝村からのネギ5万キロがありました。それらのネギは、村の責任者である朱徳林さんが村民300人余りを集め、雪の積もったネギ畑で3日間かけて手で掘り起こしたものです。朱さんのことはインターネット上で伝えられ、湖北省のネットユーザーから「ネギ兄さん」の愛称で呼ばれました。

 朱さんの村は今年11月、コロナ禍に伴う物流上の問題で、ネギなどの野菜の販路に悩んでいましたが、メディアの報道を見た武漢市の物流会社は「ネギ兄さん」に恩返ししようと、約1万5000キロのネギを購入し、トラックを現地に出して武漢市など湖北省の各地域に輸送しました。これがネット上で話題になり、河南省内や甘粛省などからも、「ネギ兄さん」への援助の手が差し伸べられたということです。

 中国では今月のコロナ対策の適正化に伴い、農産物の輸送がスムーズになりつつあります。(鵬、謙)

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