北京
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アジア大陸で最大の陸上動物であるアジアゾウですが、20世紀半ば以降、その数は半減し、絶滅危惧種に指定されています。
中国南西部の国境付近に位置するシーサンパンナアジアゾウ救護・繁殖センターは、現在、中国で唯一、アジアゾウの収容、救助、繁殖研究に重点を置いた科学研究基地です。ここでアジアゾウの救護と繁殖に従事している陳継銘さんら、スタッフたちはいずれも長年、国家1級保護動物であるアジアゾウの研究、検査、救助などに技術と力を提供しており、人々から「ゾウのお父さん」と呼ばれています。陳さんと彼のチームはこれまでに20頭以上の野生のゾウを救ってきました。救助されたゾウは、最終的にいずれも森に帰っていきました。彼ら、”ゾウのお父さん”たちの共通の願いは、ゾウたちを、もとの環境に戻れるようすることです。
この30年間、陳継銘さんのようなスタッフたちの尽力で、中国のアジアゾウの数は150頭から現在では約300頭にまで増加しました。(競、MI)