【CRI時評】中国の感染症との闘いにおける「変」と「不変」

2022-12-15 14:05:57  CRI

 中国政府はこのほど、新型コロナウイルス感染症の予防・抑制措置を最適化した。科学的で精確なリスク地域の区分け、隔離方式の最適化・調整、高齢者のワクチン接種の加速・推進を含む新たな10項目を打ち出した目的は、防疫の科学的・精確水準を引き続き高め、人民の生命の安全と健康を最大限保障し、新型コロナの流行が経済・社会の発展に及ぼす影響を最大限減らすことだ。現在では、北京や上海などの大都市から内陸地区に至るまで、人々の地域を跨ぐ移動は基本的に再開し、中国社会は生産・生活の正常化に向けてまい進している。

 中国はなぜこの段階で防疫政策を最適化・調整したのか。それは、この約3年間の新型コロナの流行との闘いで得られた目覚ましい成果を土台として、流行の新たな変化に応じて各方面の条件を総合的に検討・判断した上での自発的な行為であり、理性的な選択だ。言い換えると、中国は約3年間の有力・有効な防疫によって、現在の最適化・調整のタイミングと条件を勝ち取った。

 オミクロン株の毒性は、パンデミック初期のウイルスに比べて明らかに弱いことが、世界中の多くの研究で明らかになっている。中国は、世界で最も早く新型コロナの流行を迎え撃った国の一つとして、ワクチン完全接種率はこれまでに90%を超え、比較的強固な免疫の防壁が築かれている。同時に、中国はウイルスとの絶え間ない戦いで多くの経験を蓄積し、薬品の研究開発や医療・物資の保障能力を増強し、人々はウイルスに泰然と構えるようになっている。

 世界を見れば、いかなる国・地域においても、防疫政策を段階的に緩和した際には、ほぼすべてで、短期的に感染者数が激増し、医療資源が不足するなどの問題が生じている。中国の防疫政策は「ギアチェンジ」をしている段階であり、それに適応する期間が必要だ。

 新型コロナの流行は収束しておらず、闘いはまだ道半ばだ。人民至上を堅持し、科学的・精確な防疫措置を堅持し、時と状況に応じて対策を調整する。これこそが中国の感染症との闘いにおける「変」と「不変」だ。(CRI論説員)

 

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