【CRI時評】カタールW杯は西側の「人権の守護者」を歓迎しない

2022-12-13 17:33:26  CRI

 カタールで開催中のサッカーの2022FIFAワールドカップ(W杯)は今週中に準決勝と決勝が行われ、優勝トロフィーの行方が決まる。そして最近になり、西側メディアはようやく、試合そのものに注目するようになったとする声が聞こえてくるようになった。というのは、一部の西側メディアは半月以上もピントはずれの報道をしていたからだ。客観性と中立性を標榜(ひょうぼう)するこれらの西側メディアは、カタールがW杯開催に努力していることを無視し、揺れ動く世界にサッカーがもたらす団結と向上の力を無視し、スポーツを通して凝縮した団結の炎にいちいち冷水を浴びせ、サッカーによる連帯の懸け橋にバリケードを設けてきた。それらのメディアはスポーツを政治化するために棍棒を振りかざし、全世界のスポーツファンと対立することになった。

 カタールはアラブ諸国として初めて、サッカーのW杯の開催国になった。しかし、開催誘致に名乗りを上げた途端に、西側から根拠のない非難を浴びることになった。カタール政府は何度も釈明したが、西側の一部メディアは耳を貸さなかった。

 スポーツ史において、似たような例は珍しくない。西側メディアの表現はほぼ同じで、その背後には非西洋世界に対する根深いイデオロギー上の偏見や人種差別がある。これらは、「西洋中心主義」が災いをもたらす、より深い層にある原因だ。西側について言うならば、ひたすら「ナルシスト」であり続け、他の民族が強大になることを受け入れられない。これは一種の悲哀であり、それ以上に衰退に向かっていることを示す標識だ。

 今回の言いがかりと騒ぎ立てはまたしても、西側の人権についてのダブルスタンダードの「事故現場」になった。西側がアラブ諸国の労働者の権利など人権について本当に関心を持っているならば、なぜ中東で絶えず戦火を起こして巨大な人道の災難を巻き起こしているのかと、問いかけざるをえない。

 カタールが世界最高峰のスポーツ大会の開催に成功し、全世界に歓喜の笑顔とすばらしい感動をもたらしていること自体が、素晴らしい快挙だ。さらに素晴らしいことに、カタールW杯は西側の偏見ある報道を振り切って、真実で多彩なアラブ世界を世界に示すことができた。そして不確実性に満ちた今日の世界に、新鮮で前向きなエネルギーを注ぎ込んだ。

 スポーツのことはスポーツに戻そう。カタールW杯は西側の「人権の守護者」を歓迎しない。いかなる雑音や妨害もサッカーの魅力を阻害することはできず、「風と共に去りぬ」という結末を迎えることになる。(CRI論説員)

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