中国で金融基準の改善進む グリーン発展を後押し

2022-12-11 15:32:06  CRI

 第4回外灘金融サミットが上海で開催されています。10日のフォーラムで中国人民銀行(中央銀行)の宣昌能副総裁は、「人民銀行はグリーン発展を支援するために金融政策と基準体系を改善している。経済の低炭素モデルへの転換に対応し、金融支援の強度と質を高めている」と述べました。

 宣副総裁はまた、「人民銀行は2021年に金融モデル転換の研究を開始した。これまでに金融モデル転換の基本原則の明確化を進めるとともに、鉄鋼、石炭火力発電、建築・建材、農業など4分野の金融モデル転換基準の研究を組織・展開している。条件が整えば研究成果を公開し、高炭素産業がモデル転換を行ううえでの融資のニーズに応える」と強調しました。

 宣副総裁はさらに、「今後、金融機関に対して炭素排出削減ロードマップを制定するよう促し、経済的利益と省エネ・炭素削減の取り組みとの連携を促進する。中国の国情に合致する金融機関の炭素計算方法の開発を重点的に模索し、炭素計算および関連情報の開示範囲を段階的に開拓する。また、金融モデル転換に関する商品をさらに豊富にし、充実させ、関連する商品とサービスの供給を大いに増やし、社会資本がグリーン・低炭素の分野により多く投入されるよう奨励する必要がある」と表しました。(MOKU、謙)

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