【CRI時評】中国とサウジは戦略パートナーであり、誠実な友人でもある

2022-12-10 16:06:37  CRI

 

 中国の習近平国家主席とサウジアラビアのサルマン国王の両国元首は「中華人民共和国とサウジアラビア王国の包括的戦略パートナーシップ協定」に署名した。双方は中国とサウジ・ハイレベル合同委員会のトップを首相級に格上げすることで合意し、中国はサウジアラビアを自国民の団体旅行の訪問国にすることに同意した。サウジアラビアは、同国の工業化プロセスに、より多くの中国企業が積極的に参加することに歓迎の意を示した。

 習主席は現地時間8日、サウジアラビア首都のリヤド市内にある王宮で、サウジアラビアのサルマン国王、さらに首相を務めるムハンマド皇太子と会談した。双方は、中国・サウジアラビアの包括的戦略パートナーシップの一層の発展を促進することで合意した。

 中国とサウジアラビアはそれぞれの発展戦略に親和性があり、発展についての理念も近い。すなわち、両国は互いに発展の強みを補完し合う天然の協力パートナーだ。新たな情勢の下で、双方が政治面の相互信頼を強め、経済協力を促進し、人と文化の交流を強化することは、双方の発展の利益に合致し、さらには世界の平和と安定の維持の助けにもなる。

 中国とサウジアラビアが友好を深めていく一方で、経済や貿易の協力にも力を入れる必要もある。感染症の影響を受けているにも関わらず、2021年には両国間貿易が前年比で30%増加したことで、双方の経済貿易協力の粘り強さが十分に示された。習近平主席はムハンマド皇太子(首相)と会談した際に、中国は「ビジョン2030」や「グリーン中東」など、サウジ側の一連の重要な発展構想を支持すると表明し、中国側の「一帯一路」イニシアティブとサウジ側の「ビジョン2030」を結合させて実施すべきと強調した。このことにより、中国とサウジアラビアの経済貿易協力を強化する方向性が指し示された。

 習主席はサウジ訪問中、電子商取引(EC)やデジタル経済、クリーンエネルギー、ハイテク、航空宇宙研究開発における協力拡大の必要性を強調した。このことで、中国とサウジアラビア間の経済・貿易協力の深化に弾みがついた。サウジアラビアの「ビジョン2030」を巨大なジグゾーパズルに例えて、完成させるためには中国というピースが欠かせないと指摘する声もある。

 国と国の付き合いの土台になるのは、双方の国民の親密さだ。そして言葉は、ある国を知るための鍵だ。サウジアラビアでは現在、4つの大学に中国語の専門課程が設けられており、小学校、中学校、高等学校では8校で、授業として中国語を選択できる。習近平主席は最近になり、サウジアラビアの中国語学習者の代表に書簡を送り、サウジの若者に中国語をよく学び、中国とサウジ、中国とアラブの友好の増進に新たな貢献をするよう励ました。中国とサウジアラビアの人と文化の交流が盛んになるほど、両国の関係発展の基盤は強固になる。

 中国とサウジアラビアの包括的戦略パートナーシップが深化しつづけることで双方の国民によりすばらしい希望がもたらされ、中東の平和と安定の維持、ひいては世界の発展と繁栄の促進に、より大きな貢献を果たしていく。こういった状況には、それが実現すると、信ずるに足る理由がある。(CRI論説員)

 

 

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