北京
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安徽省凌家灘遺跡から出土した竜頭形玉器
安徽省文物考古研究所はこのほど、中国中東部に位置する安徽省凌家灘遺跡で、新たな考古学的発見があったと発表しました。その内の竜頭形玉器は、中国の先史考古学において発見された唯一のものであり、中国先史時代の玉器の使用に関する制度や歴史上の礼制への影響に関する研究に重大な意義を持つとされています。
凌家灘遺跡は今から5800~5300年前の新石器時代の集落遺跡で、安徽省馬鞍山市含山県に位置し、総面積は約160万平方メートルに及びます。
安徽省文物考古研究所によりますと、ここで出土した200点余りの祭祀文物には、中国の新石器時代最大の石のまさかり、最大の玉璜(円弧の形の玉器で、胸の前に下げる装身具などとして用いられた)、竜頭形玉器などの特別な玉器が含まれています。また、赤い陶製の塊を建材として造られた大規模遺跡が発見され、専門家は恐らく大型の宮殿など、高水準の公共儀式用建造物であり、明らかな祭祀機能を備え、年代は凌家灘文化の最も盛んな、今から5500~5350年前の時期であると考えています。
凌家灘遺跡は1985年に発見され、過去の発掘で多くの玉器が出土したことで知られています。考古学者は、良渚文化の源流の一つとして、凌家灘の考古学的新発見は中華文明の起源、形成、発展を深く研究する上で重要な物的証拠を提供しているとみています。(閣、坂下)