第18回北京-東京フォーラム開幕、国交正常化50周年で中日両国の責任を議論

2022-12-07 16:05:47  CRI

 中国外文局と日本の言論NPOの共同主催による第18回北京-東京フォーラムの開幕式が7日、北京と東京に会場を設けてオンラインとオフラインを組み合わせた形で行われました。

 
王毅国務委員兼外交部長

 中国共産党中央政治局委員でもある王毅国務委員兼外交部長はビデオ形式であいさつし、「今年は中日国交正常化50周年であり、来年は中日平和友好条約締結45周年を迎える。私たちは、この2つの節目を契機とし、国交正常化実現当初の初心を振り返り、共に覇権主義に反対するという条約の主旨を継続し、中日関係を正しい方向に沿って安定的に進めていかなければならない」と強調したうえで、信義を重んじて政治的約束を守ること、互いの目標を成就させて協力・ウィンウィンを堅持すること、誠意をもって付き合い、平和共存に取り組むこと、民心の通じ合いを推進して友好の基盤を固めること、原則を堅持して正義を守ることを提案しました。


孫業礼中国共産党中央宣伝部副部長

 中国共産党中央宣伝部の孫業礼副部長はビデオ形式で基調演説を行い、「中日両国のメディアとシンクタンクが交流と協力を強化して、理性的な声を伝え、優れた見識を提供して、中日友好のために共通認識を凝集してくれることを望んでいる」としたうえで、青少年交流の分野について「協力を深め、両国の友好の基礎を強固なものにすることを期待している」と述べました。


福田康夫元首相

 東京の会場で基調演説を行った日本の福田康夫元首相は、「日中共同声明と平和友好条約は日中関係の基本的枠組みを作り、平和友好協力という日中関係の基本を定めている。このことを思い出し、新時代の新たな日中関係の構築への歩みを進めてもらいたい。世界の中に日中を置いて、両国国民が正面から向き合い、手を握り合う関係を作り上げるべきである。交流の拡大を通じてお互いに幅広い相手の文化に直接触れ、理解し合い、尊敬し合う関係になってほしい」と述べました。


林芳正外相

 日本の林芳正外相はビデオメッセージを寄せ、「現在、日中関係は様々な協力の可能性と共に多くの課題や懸案にも直面している。課題や懸案があるからこそ率直な対話を重ね、国際的課題には共に責任ある大国として行動し、共通の諸課題について協力する建設的かつ安定的な日中関係の構築という共通の方向性を、双方の努力で加速していくことが重要である」との考えを示しました。

 北京-東京フォーラムは2005年から年に一度、北京と東京で交互に開催されているもので、中日両国間の最大規模、最高レベルの公共外交と民間交流のプラットフォームの一つとなっています。18回目となる今年のテーマは「世界の平和と国際協調の修復に向けた中日両国の責任~中日国交正常化50周年で考える~」です。両国各界の代表が2日間にわたって平和秩序の確保、政治的相互信頼の増進、経済貿易協力、安全保障、メディアの責任、デジタル経済などの議題をめぐって話し合います。(取材:斉鵬)

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