中ロ東線天然ガスパイプライン 長江シールドトンネルが全面貫通

　国家石油天然ガス管網集団は3日、中国〜ロシアを結ぶ天然ガスパイプラインのうち、中国国内区間である中ロ東線天然ガスパイプラインの重要な制御性工事、長江シールド工事が28カ月を経て長江を無事完了し、トンネルが全面的に貫通したと発表しました。

　中ロ東線天然ガスパイプラインはシールドトンネルの形式で長江を横断し、トンネルの全長は10.226キロにわたります。トンネル内には直径1422ミリの天然ガスパイプラインが3本敷設されており、現在世界の石油・ガス分野における一方向シールド掘削距離が最も長いシールドトンネルとなります。また、工事の最低点におけるトンネル頂部の標高はマイナス60.2メートルで、シールド工事の水圧は0.73メガパスカルとなり、現時点で水圧の最も高いシールド工事となっています。中ロ東線の南区間（河北省廊坊市永清県～上海市）が貫通すれば、「西気東輸」（西部地域の天然ガスを東部地域に輸送するプロジェクト）パイプラインの第1、第2ルートなどのパイプラインと相互接続されます。（閣・MI）