【CRI時評】世界が激動すれば中国と欧州の協力はさらに重要になる

2022-12-02 17:03:32  CRI

 「国際情勢が激動すればするほど、世界に突き付けられた試練が際立つほど、中国・欧州関係の世界的な意義は顕著になる」――中国の習近平国家主席は北京市内で1日、欧州理事会のミシェル議長と会談した。習主席はその席で、中欧関係の発展についての4つの見方を示し、欧州連合(EU)が、中国が中国式現代化の道を歩む上での重要なパートナーになることに期待を示した。ミシェル議長は、EUは中国の信頼できる予測可能なパートナーでありたいと表明した。このことは双方が中欧関係の発展を前進させる、積極的な意志を持つことを示している。

 中国と欧州は世界平和を守る二大勢力であり、共に発展を促進する二大市場であり、人類の進歩を推し進める二大文明だ。中国は一貫して、戦略的な高みと長期的視野から欧州との関係に向き合ってきた。世界が多くの試練と危機に直面している現在、中国は世界第2位の経済体として安定しつづけると見込まれており、そのことが欧州を含む国際社会の「精神安定剤」になっている。

 EU内部では一時期以来、中国をどのように見るかという問題について、いくつかの雑音が出ている。一部政治家は中国との競争や対抗を一方的に誇張して、中国の内政に干渉し、あげくの果てには他国と手を組んで中国と「新冷戦」を展開することすら触れ回っている。そのようなことは、中欧関係に損害をもたらし、欧州自身の利益も損ねることになる。

 中国と欧州は歴史や文化、発展レベル、イデオロギーが違うので、一部の問題で双方の見解が異なるのは正常なことだ。しかし双方間に戦略の根本的な違いや衝突はない。ならば、意見の相違をどのように処理するか。その鍵となるのは、互いの重要な関心事と核心的利益を尊重し、建設的な態度で意思疎通と話し合いを維持することだ。

 中国と欧州は世界の二大経済体であり、真の多国間主義を堅持し、世界の平和と発展を共同で守る責任を持つ。実際のところ、双方は気候変動やエネルギーの安全、公衆衛生などの世界規模の試練について多くの共通認識を持っている。中国は、欧州と発展戦略を結び付けることを歓迎する。中国は、EUがウクライナ危機に対して仲介や調停を強化して、バランスが取れ効果がある、持続可能な欧州の安全保障の枠組みの構築をけん引することを支持する。これらは、中国と欧州が責任を担い、重要な議題で相互を支持することを鮮明にするものだ。

 国際情勢が激動すればするほど、中国と欧州の協力は重要になる。欧州が戦略的自主を堅持し、彼我により多くのチャンスをもたらし、激動する世界により多くの安定性と確実性を注入することを期待する。(CRI論説員)

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