麗江古城と玉龍雪山を結ぶ観光列車、近く登場

2022-11-29 11:48:32  CRI

 中国鉄建、中国中鉄、広州地下鉄(中国の国有企業3社)が共同投資して建設した雲南省麗江観光列車第1期プロジェクトが28日、順調に開通し、試運転が行われました。パノラマ観光のできる山間部観光列車が麗江古城(ナシ族によって建設された麗江市古城区の旧市街地、世界文化遺産)と玉龍雪山(麗江の市街地から北に15キロ離れた雪山、国家公園)の間を近く行き来することになります。

 麗江観光列車第1期プロジェクトは全長約20.8キロ、設計時速70キロで、白沙古鎮、玉水寨、東巴谷、甘海子などの主要観光地をつなぎます。麗江市初の都市軌道交通路線であり、世界文化遺産の麗江古城と玉龍雪山5A級観光地を結ぶ観光専用線です。

麗江古城と玉龍雪山の間を行き来するパノラマ観光のできる山間部観光列車

 プロジェクトは2020年9月に着工しました。列車は電気制動、油圧と磁気レール制動を結合した制動方式を採用し、砂撒き装置などの「4重確保対策」を講じ、雨や雪などの極端な悪天候の下での安全走行を確保し、2年2カ月の工事を経て、順調に開通試運転をクリアしました。

 麗江古城は中国南西部の雲南省麗江市古城区にあり、雲貴高原に位置しています。西暦13世紀後期に建てられ、中国古代都市の建設の風貌を体現しています。玉龍雪山は麗江市境内の雪山群で、年中雪が積もっています。近くのスキー場は夏季も開放されており、世界で最も暖かいスキー場として観光客に人気があります。

 観光列車の運行が正式に始まれば、観光客はわずか20分で麗江古城の観光客センターから玉龍雪山に到着することができ、この2カ所間の輸送能力不足の問題を効果的に緩和する上、排気ガスの排出を減らし、玉龍雪山の生態環境の保護にも役立つと見込まれます。(Mou、野谷)

 

 

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