命を懸けて歌う歌手ベラ・ヤオー(前編)

2022-11-27 14:17:14  CRI

 9月26日は中国の人気歌手・姚貝娜ベラ・ヤオーの41歳の誕生日。この世を去って7年になりますが、彼女の天使のような歌声はいつでも生き続けています。今回と次回の中国メロディーは、命を懸けて歌を歌っていたベラ・ヤオーとその音楽作品についてご紹介します。

 2011年の春、29歳だった人気歌手・ベラ・ヤオーは入浴中に自分の左乳房にえくぼのような窪みができていることに気づきました。体の調子が悪かったこともあり、悪い予感がして、すぐに病院で検査を受けました。その結果、医師から一刻も早く乳がんの切除手術をするよう勧められました。手術後、8回にわたる苦しい化学療法を経験したベラ・ヤオーですが、がんとの闘いの日々の中では落ち着いた冷静さを見せていました。重苦しい雰囲気に包まれた病院の化学療法エリアでは、明るい笑顔でほかの患者を励ましに行く彼女の姿が見られました。医師や看護師、患者にとって、彼女は天使のような存在で、周囲の人々を温めていました。

 音楽一家に生まれたベラ・ヤオーは、弱冠25歳の時に第12回全国青年歌手コンクールで銀賞を受賞しました。2年後には文句なしの満点で、同年の青年歌手コンテストで優勝しました。今でも誰も破れない記録です。2011年に化学療法を終えたばかりのベラ・ヤオーは、今もなお人気が衰えない時代劇『宮廷の諍い女』の主題歌を歌ってほしいとオファーを受け、一躍人気となり、新世代スターの仲間入りを果たしました。しかし、トップスターとしてハードな仕事をこなすのはベラ・ヤオーにとって大きな挑戦で、仕事に追われながら常に休む暇もなく、手術後の再検査も忘れていたと言います。嘆かわしくも、これも彼女のがん再発の原因になったとされています。

 2014年6月にベラ・ヤオーは過労により、がんが再発し、骨や肝臓にも転移していました。医師も両親も、すぐに仕事をやめて化学療法を始めるよう説得しましたが、ベラ・ヤオ―は拒否しました。命よりも音楽を大切にしてきたこの歌手は、自分の余命が少ないことを予感していたのかもしれません。回復への淡い希望を抱いて病室に閉じこもっているよりも、残された時間を全力で歌い尽くしたいと思っていたのでしょう。涙を流しても、最後まで光を発っていました!

番組の中でお送りした曲

1曲目 夢里開的花(夢に咲く花)

 少年少女が初恋をしたときの夢のような美しいシーンが描かれています。ベラ・ヤオーの天使のような歌声が初恋をした少女の優しい思いを歌っています。

歌詞:

あの日 あなたは家の軒下に立っていた

ひっそりと芽を出している木がある

君の家の赤レンガと青瓦が好きで

まるで絵のように輝いていると言ってくれた

風があなたの黒い髪にふわりと吹きつける

夢の中で花が咲いた

2曲目 生命的河(生命の川)

 実力派シンガーとしての頂点を極めた一曲となっています。

歌詞:

生命の川 喜びの川

心の中にゆっくりと流れてきた

私はあの歌を歌いたい

天国の歌を

空を覆う黒い雲や

心の悲しみも

すべてなくなる

3曲目 我要的要的很简单(求めているのは簡単)

 若い世代の歌手としてステージと歌唱を愛するベラ・ヤオーの思いを歌っています。

歌詞:

私が求めているのはとても簡単

ギターを弾いて歌いたい

いっさいの煩悩を忘れてしまった

この瞬間がここにある

私は笑顔で幸せな気持ちを取り戻そうとした

ステージの中央に立つたびに

幸福は空気に揺られている

照明が私の顔に降り注いでいた

皆さんの笑顔に胸が熱くなれた

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