中国人民銀総裁 人民元の価値と購買力の安定維持を強調

2022-11-03 12:41:07  CRI

(北京にある中国人民銀行の本店本館) 

 中国の中央銀行である中国人民銀行の易綱総裁は2日、香港で開かれた「国際金融投資サミット」で、「中国経済は一部の試練や下振れ圧力にさらされているが、総体的に回復の勢いを保っている。今年に入ってからは様々な挑戦に直面しつつも、穏健な通貨政策を堅持し、実体経済への支援の度合いを拡大している」と説明しました。

 易総裁によれば、広義通貨供給量のM2は9月末時点で前年同期比12%以上の増加、社会融資規模は前年同期比10.5%増、人民元の貸付残高は同11%増でした。利息は安定して下落しつつあり、金融市場の資源配置の効率も比較的高いレベルを保っています。中国人民銀行は今後、構造的な通貨政策によって恩恵を広く行き渡らせる零細企業や農村部の振興、グリーン発展などの重点分野と脆弱(ぜいじゃく)な業界への支援に力を入れていくということです。

 易総裁は、人民元為替レートの変動情勢について、「人民銀行は市場の需給に基づいて、通貨バスケットを参考にした調整を行って、為替レートの変動制度を管理している。今後も市場が為替レートの形成における決定的な役割を果たすことを堅持していく。人民元の為替レートは引き続き合理的かつ均衡的な水準で基本的な安定を維持する。人民元の価値と購買力の安定維持は引き続き確保される」と強調しました。(Lin、鈴木)

 

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