冷え込む空気 熱々な火鍋経済

2022-10-24 15:11:34  CRI

 今年の10月上旬から、中国全土の多くの地域で強風による冷え込みが見られ、東北、四川などの地域ではすでに今秋の初雪を迎えました。寒さで震える身体に「火」をつけたのが「火鍋経済」で、各地の飲食消費の需要が急に伸びています。

 Aちゃんももちろん、熱々な「涮羊肉」を食べに行きました。今回紹介したいレストランは「額尔敦伝統涮」です。


 「涮羊肉」は簡単に言えば、「羊肉のしゃぶしゃぶ」です。この羊肉しゃぶしゃぶに使う独特の形をした銅の鍋は、下で木炭を燃やし、太い煙突が真ん中にどーんとあって、鍋のふちが円形状に小さい手を伸ばしています。素材の銅は熱の伝導がよいため、短時間でお湯が沸騰します。これで入れた生肉にはすぐに火が通り、おいしくいただけます。

 美団のプラットフォームのデータでは、今年の10月に入りってから、全国で火鍋の需要が高まりつつあり、「火鍋」キーワードの検索数は前月比83%以上増加しました。この伸び率はバーベキューなどの夏の定番商品を大幅に上回り、火鍋類のオンラインセット販売量は前月比62%以上増加しました。

 調査によりますと、現在までに、中国の火鍋関連企業は42万7千社余り、地域分布から見ると、四川、山東、河北の3つの地域の関連企業の数が上位で、それぞれ6万社余り、3.4万社余り、2.8万社余りあります。うち、重慶は火鍋関連企業が1.6万社余りあり、全体の3.7%を占めています。

 消費者の盛り上がりを受け、「火鍋料理師」という新たな職業も公式に認定されました。「火鍋料理師」とは、火鍋のスープ作り、つけソース、料理の制作に従事し、一定の飲食経営、管理能力を備えた人員を指します。「火鍋料理師」という新しい職種が登場し、多くの火鍋伝承者を奮い立たせたことは、中国火鍋発展史において一里塚的な意義を持つでしょう。

 さて!今夜は友達を呼んで「しゃぶしゃぶ」しませんか?

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