中国の漫画やアニメ 急成長に驚く

2022-10-20 17:33:06  CRI

 ゆっくりしたい日に「天視漫吧」というマンガがテーマのカフェとバーに来ました。漫画と言えば日本!というイメージですが、実は、中国の漫画やアニメもものすごいスピードで成長しています。「天視漫吧」にある漫画はちょっと日本の漫画とはテイストが異なるタイプです。時にはマンガに関するイベントがここで開催されるそうです。

 1980年12月、中国中央テレビ(CCTV)が初めて『鉄腕アトム』を導入してから、日本のアニメは正式に中国市場に進出しました。その後何十年以上も、日本のアニメは中国の視聴者に愛されてきました。

 中国の漫画やアニメは2000年以降、急成長期を迎えました。2006年10月、中国の有名な武侠漫画家の梁小龍が描いた3200ページの実写漫画『水滸伝』が正式に日本で出版・発売されました。これは中国のオリジナル漫画作品が日本の漫画市場に進出した第一歩となりました。

 その後、2009年9月、中国のオリジナル漫画『三国志演義』が正式に日本版権輸出協定に調印され、「水滸伝」に続き、再び日本に進出した中国オリジナルの革新的漫画「四大名著」シリーズの1つとなりました。

 日本でとても人気のある中国ファンタジーアニメ『魔道祖師』シリーズ最終章『魔道祖師 完結編』の字幕版の放送がWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにて2022年11月10日より日本で独占放送されることが決定しました。『魔道祖師』は中国のオンライン小説で、2020年からラジオドラマ版、実写ドラマ版、アニメ版を日本で展開し、2021年5月27日に原作小説の日本語版が発売されました。

 さらに、日本の優秀なアニメーターを厚待遇で募集する中国企業も出てきています。2009年、中国では「アニメ企業認定管理弁法(試行)」が発表されました。2009~2021年に認定を通過したアニメ企業の累計数は約1000社に達し、2021年に新たに認定されたアニメ企業は50社となりました。

 急速に存在感を増す中国の漫画やアニメの背景には、国をあげた国産漫画・アニメ振興策があります。いま、中国では各地でアニメーターを養成する「基地」を設立、世界に打って出るアニメや漫画を国策として育成しています。

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