中国初!国家植物園のショクダイオオコンニャクが結実

2022-10-19 14:23:09  CRI

 

中国国家植物園のショクダイオオコンニャク

 北京市内の中国国家植物園の展示温室にあるショクダイオオコンニャクが、このほど初めて結実しました。

 国家植物園では今年7月、ショクダイオオコンニャク3株が開花しました。この3株は、ショクダイオオコンニャクとして世界で初めて人工栽培の状態で群体を形成して開花したもので、国家植物園のスタッフは、複数の花を咲かせていた中の1本から採取した花粉を使い、上部から下部に順を追って受粉させました。開花後の果実は順調に膨らみ、色づきました。スタッフが解剖観察を行ったところ、明確な胚の形成を確認できました。その後、花柄が急速に長くなり、果実は急速に大きくなりました。スタッフが2カ月後に2回目の解剖観察をしたところ、種子がすでに形成されていました。種皮の発育は明確で、種子が果肉から自然に離脱していることも確認できました。これらの結果、中国初のショクダイオオコンニャクの結実が実現したと判明しました。

 ショクダイオオコンニャクは世界絶滅危惧植物の3大象徴種の一つで、単体の花序部分が世界最大の植物でもあります。ショクダイオオコンニャクの開花は極めて少なく、一生に3回から4回しか花を咲かせません。1回の開花は最長でも2日間で、全世界でも人工栽培状態のショクダイオオコンニャクが開花した回数はわずか100回余りとのことです。(雲、鈴木)

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